リアリティ番組に見るネイティブの英語「Remind me〜」が便利

一般人やB級タレントなどが出演し、その日常生活を撮っていく娯楽番組のジャンル、リアリティ番組。『アメリカン・アイドル』や『プロジェクトランウェイ』など、日本でも数多くの番組を見ることができます。構成台本はあるものの、セリフ自体には台本がないと言われているリアリティ番組だからこそ、出演者の話すネイティブ表現には注目です。

今日は、映画やテレビ番組のストリーミングサイト「Hulu」で現在視聴可能なリアリティ番組のひとつ、『プロジェクト・アクセサリー』からの面白い表現をご紹介します。

超自己中な人になんていう?

『プロジェクト・アクセサリー』は12人のデザイナーが独創的なアクセサリーによるコーディネートを披露し、毎回だいたい1人が脱落していく勝ち残り戦が繰り広げられます。

そんな中、自分が優勝するためなら、ほかを蹴落としてもいいと考える参加者の1人、二コリーナに対して別の参加者シェイが思わず言ったフレーズに注目してみました。

"Remind me not to be stranded on a desert island with you."

字幕では「あなたを敵に回したら怖いわ」となっていて、まさにひとことで「こわいわねぇ」と言っているような表現。「怖い」なんて単語はどこにも入っていないのに不思議に思われるかもしれません。こちらの英文を細かく見ていくと、

"Remind me" = 「自分に後でもう一度確認する、忘れないようにする」
"not to be starnded" = 「1人残されないこと」
"on a desert island" = 「無人島で」
"with you" = 「あなたと一緒に」

もしも「自分が生き残るためならほかはどうでもいい」という考えの人と一緒に遭難して無人島に残されたらどうなるか...。そんな想像から浮かんだひとことです。これはやっぱり「怖い」ですよね。

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Desert Island by Rob

これを応用すれば...

「怖い」に限らずこの表現は「~しないほうがいい、しないこと」と言うようなときに使えます。

例えば、○○に関しては喋り出すととまらない会社の同僚について 
"Remind me not to talk about ○○ with her/him." 「あの人と○○のことを話すと面倒くさいよ(だからそうしない方がいい)」

あの人にお金を貸すと絶対に返ってこないということを友人にひとこと。
"Remind me not to lend her/him any money." 「あの人にお金を貸さないこと」

notをneverにすれば「絶対に~しない方がいい」と更に強調することもできますね。

軽いリマインドにも使える

Remindできるのは"not to"だけではありません。

"Remind me to buy some milk."
と言えば、「牛乳を買うってことを後で言ってね」という意味で家族間、ルームメイトなどにも使えるかもしれませんし、
"Remind me to call Mr. Yamamoto after lunch."
と言えば、「山本さんにランチの後で電話しなきゃいけないから後で念のため言ってね」と同僚に軽くお願いしているようになり、職場でも使える表現に早変わりです。

ちょっと独り言めいたこの表現はさらりと言えば軽すぎず、重過ぎず、他者とのコミュニケーションをしやすくしてくれるでしょう。

ボーダレスマインドで行きましょう。

キャッチポール若菜

Writer キャッチポール若菜

映像翻訳者
イースト・カロライナ大学 音楽学部を卒業後、外資系企業のマーケティング業に約8年間携わり、現在ではフリーランスで字幕翻訳、エンターテイメント系通訳業に従事。親族全員で5カ国の国籍が集まるインターナショナルな家族を持つ。リズムーンでは、「英語でつかむボーダレス・マインド」を連載中。
http://www.nlc-jp.com/

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