年末年始はイベントの季節ということで、「イベントがきっかけで仕事をGETしやすいフリーランスの傾向」についてアンケートを実施しました。今回はその結果を発表します。またアンケート結果を受けて、後編では上手なコミュニケーション術を専門家に教えていただきました。春は、出会いと別れが増える時期。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
どんなイベントにどれくらいの頻度で参加する?
それでは、早速、結果をみていきましょう。まず、イベントへの参加の実態を探ってみると...
参加経験のあるイベントのトップは「セミナー&懇親会」、続いて「勉強会・ワークショップ」でした。知識や情報が得られるもの、何か共通のテーマを持って集まるイベントには積極的に参加する人も多いようです。
参加の頻度は、季節に一度ぐらいが主流で、半年に一度、年に一度という人もいました。興味関心や都合がつくタイミングというと、このぐらいになるのでしょうか。普段、ひとりで仕事をすることが多い人には刺激を得られるよい機会ですよね。
どんなイベントがその後の関係につながりやすい?
頻度としてはそう多くはない印象ですが、イベントがきっかけになって関係が続いている人もいるようです。
「セミナー・交流会」がきっかけで知り合って、仕事やプライベートでのお付き合いに発展した人が多いようです。「セミナー・交流会」への参加経験と比較してみると、「勉強会・ワークショップ」では出会いは増えても、その後、関係が続く傾向は低め。交流目的ではない参加者も多いからかもしれませんね。
さて、そんな場面で出会った初対面の相手。一体どんなところを見ているのでしょう?
1位は「話し方」でした。続く2位は同数で「名刺のデザイン」「職業/肩書き」「顔立ち」。フリーランスで仕事をしている方には名刺を工夫している人も多いですが、やはり「名刺は顔」のようです。デザイナーの方にとっては大事な作例のひとつにもなりますよね。
「顔立ち」は簡単に変えられませんが、表情を気にすると良さそうです。『仕事につながりそうな人とのコミュニケーションで意識していることは?』という質問には、笑顔を心がけているとの回答が多くみられました。
笑う。楽しそうに、しっかりと喜怒哀楽を表す。(30代・Webクリエイター)
自分との相性(人間性・仕事の内容)を確認するため、相手から話をよく聞きだす。笑顔で対応。(40代・編集ライター)
笑顔、できるだけ会話が途切れないようにすること。(30代・翻訳者)
笑顔が素敵な人は話しかけやすいですし、印象にも残りますよね。
ではその後、相手と取引するかどうかを考えるときには、何が決め手になるのでしょう?
結果は「過去の実績」と「コミュニケーションのとりやすさ」が同率1位になりました。
「電話やEメールの対応」も多く、成果物のクオリティはもちろんですが、仕事の進めかたも一緒に仕事をしていく上では重要なポイントだということがわかります。
コミュニケーションについては『初対面の相手とのコミュニケーションで失敗した経験』も聞いてみました。
自分のPRをしすぎてちょっと引かれた。相手の実績を勘違いして、話題にしてしまった。(30代・ライター)
前に一度あっていたことを忘れていた(相手は一流企業の部長。こちらは一個人事業主)。これは普通逆だろうと思い、大変恥ずかしかった。(40代・デザイナー)
名刺を用意していなかった、恥ずかしくて声をかけられなかった。(30代・グラフィックデザイナー/フォトグラファー)
相手の声が小さく聞き取れず騒がしい会場では話が盛り上がらなかった。(30代・WEBクリエイター)
小さなミスも冷静に対処しているコミュニケーション上手な方もいましたが、少なからず、失敗経験のある方もいるようです。
出会いを活かすには、やはり「話し方」や「コミュニケーション」は欠かせないということが今回のアンケートの結果からわかりました。
そこで、イベントをうまく出会いのきっかけにできるように、精神保健福祉士で心理学を使ったコミュニケーション講座の講師をされている大塚真梨子先生に、お話を伺いました。続きは後編でご紹介します(3/16更新予定)。