こんにちは。中小企業診断士のつだまどかです。
先日、子どもたちの運動会がありました。
1歳の息子は、ちょうどお遊戯の時間に睡魔に襲われ、園庭の芝生に寝転がって、つかの間の睡眠をとっていました。きっと大物になるに、違いありません(笑)
3歳の娘は、お遊戯も競技も正々堂々と楽しんでいて、母の目には眩しく映りました。入場門で待機中、鼻をほじっていたのも、ご愛敬です(笑)
誰かにお願いごとをするときの行動パターンに着目しよう!
皆さんは、自分ができないことを誰かにお願いするとき、どんな行動をしますか?
身近な人を頭の中に思い浮かべながら、できそうな人を探しませんか? もし見つからなかったら、これまでもらった名刺や自分のアドレス帳の中から、依頼できる人を探そうとするでしょう。それでも見つからない場合に、ネット検索などで、依頼できるフリーランスや業者を探すかもしれません。
この一連の行動は、一般的にオン/オフに限らず、起こりやすいものです。
仕事を依頼される立場のフリーランスの場合、仕事をくれる顧客に思い出してもらう必要があるということです。
同業のフリーランスがたくさん存在する中で、いかにして覚えてもらうか?
私は、週末は、大手資格学校の中小企業診断士講座で、講師業務に従事しています。中小企業診断士試験は、1次試験だけでも7科目もあり、基本知識を学ぶためのテキストは、各科目300ページ以上という、かなりのボリュームです。当然、覚えるべき知識もたくさんあります。
ところが、受講生の大半は、口をそろえてこう言うのです。
「覚えられない......」
私に言わせれば、当然です。1回や2回覚えようと必死に頭に詰め込んだところで、悲しいことに、時間がたつにつれて忘れていきます。これは、記憶力の問題ではなく、人間の脳はそうできているからにすぎないのです。なので、私は、受講生にこうアドバイスしています。
「覚えるのではなく、思い出す作業を繰り返しましょう」
そう、皆さんも顧客に思い出してもらえばよいのです。
"忘れられないフリーランス"になるために、継続的な接点を持とう!
異業種交流会などに参加すると、たくさんの方と名刺交換をすることになり、後から名刺を見ながら思い出したくても思い出せないなんてこと、よくありますよね。後日、名刺交換した全員に挨拶メールを送ったり、SNSの友達申請で繋がったりという工夫をしている方も多いでしょう。そういった取り組みも悪くはないですが、とくにフリーランスにとって重要なのは、以下の2つのターゲットへのアプローチです。
(1)過去に仕事を依頼してくれていた、最近疎遠になっている顧客
(2)自分にとって魅力的で、今後仕事がほしいと思う見込客
私自身も実践していることですが、以前に取引があってもなくても、「この人(企業)と仕事がしたい!」という人には、ある程度余裕があるときに、連絡を入れるようにします。その際には、相手との関係性も考慮したうえで、近況報告や、相手に対して自分自身が貢献できることの提案、最新の経歴書の送付などをします。そうすることで、相手に忘れ去られる前に、思い出してもらうのです。
このことをきっかけに、相手の記憶に皆さんの情報がアップデートされ、仕事を依頼する候補者リストに浮上してくる可能性が高まります。
ただし、相手の状況を無視して、あからさまに「仕事ください」はNGです。売り込むのではなく思い出してもらうことで、相手にきっかけを与えられれば、それでよしとしましょう。
フリーランスとして成功するための最初の一歩は、きっかけづくり
このような取り組みが実際に仕事に繋がるかどうかは、相手の状況にもよるので一概には言えませんが、可能性は確実に高まります。
目の前の仕事を全力でやり遂げ、アウトプットの質を高めることも大切ですが、仕事の依頼につながるきっかけづくりも、疎かにしてはなりません。
いつでも待ちの状態でいると、やがて顧客は減っていきます。
フリーランスでも、売り込むのではなく思い出してもらう努力は、継続的にすべきです。