第8回 成長し続けるフリーランスになるために"チームプレーヤー"になろう!

こんにちは。中小企業診断士のつだまどかです。

先日、子どもたちの目の前で、夫婦喧嘩をしてしまいました。 原因は、ほんの些細なことです。 普段なら子どもたちの前でそんなことはしないのですが、夫婦お互いに気持ちの余裕がなかったのでしょうね。

夫はすぐに謝ってくれたのですが、怒り心頭だった私は、謝ることができないでいました。
すると、3歳の娘がわたしのところに来て、こう言ったのです。

「おかあさん、おとうさんに謝りにいこう。一緒にいってあげる」
この娘の一言で気持ちがほぐれ、娘に手をひかれて夫のところまで行き、謝ることができたのでした。

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娘のこのセリフ、娘が夫に叱られたときのわたしのパクリです(笑)
でも、この時の娘の私に対する思いやりは、パクリではありません。

どうやら、心もちゃんと成長しているようです。

フリーランスは、常に孤独......?

フリーランスは、個人事業主です。
この個人事業主という言葉、いかにも「1人で自由に働いています!」...ってイメージがありませんか?

確かに会社員とは違って、自分自身で決めた屋号や名前を看板に掲げ、売上に繋がるすべての仕事を自分自身がやったり関わったりしているという意味では、そのイメージはぴったりです。
でもだからと言って、いつでも自由なわけではありません。 納期や、顧客の要求といった制約条件を守りながら仕事をしなくてはなりませんし、すべての仕事を1人で仕上げるわけではないからです。もし、誰とも積極的なコミュニケーションをとらず、引きこもって依頼された仕事をこなすだけの孤独な日々だとすれば、フリーランスとしては現状維持が精一杯です。 今後の成長は、あまり見込めないでしょう。

視野が狭くなっていませんか?

フリーランスになりたての時は、目の前の仕事をちゃんとやることだけで精一杯の人が大半でしょう。仕事をちゃんとやる、それも大事なことです。でも目の前だけしか見えていない――いわゆるミクロ視点では、仕事そのものと、その仕事の依頼者としての顧客だけしか見えていないということです。
もっと視野を広げて、自分自身を取り巻く環境を俯瞰するマクロな視点をもってみましょう。

すると、いろいろなことが見えてきます。

□ 顧客には、当然ながら他の仕事もあるということ。
□(場合によっては)顧客にも顧客がいるということ。
□ 同業者の中には、素晴らしい実績を上げている仲間がいるということ。
□ 弱みを補完してくれる仲間がいるということ。
□ 仕事を紹介してくれる知人がいるということ。
□ 連携できる異業種の仲間がいるということ。
□ ピンチを救ってくれる仲間がいるということ。

フリーランスの仕事も、チームワークが大事

仕事を紹介してもらい、契約して、顧客に商品やサービスを提供する。最終顧客に届く。
この一連のプロセスは、1人ではできません。 私は、チームプレーだと思っています。

先月、私はある地域の起業セミナーの講師を担当したのですが、全7回コースの講師を4名で務めるというものでした。 私にとっては、全員が初対面。いまだにお会いしていない方もいらっしゃいます。 それでも、このお仕事をマッチングしてくれた方と他の講師との間でグループメッセージをやりとりし、お互いの疑問点や、講義内容、参加者の状況など、あらゆるコミュニケーションをとっていく中で、人となりは見えてくるものです。 報告しあうことで有益な情報交換ができることはもちろん、チームワークが強化され、サービスの品質レベルにも直結します。 結果的に、セミナーの企画・運営をされている方にとっても、セミナー参加者にとっても、メリットとなります。 なによりも、1人ではなくチームプレーだと捉えることで、私たち講師自身が楽しみながら仕事ができるのです。

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もう1つ具体例を挙げると、私はお世話になっている出版社の担当編集長と密にやり取りをしています。
自分自身が特集を手掛けた時の雑誌の売れ行き、過去に出版した書籍の市場に残っている在庫状況などの確認を取るためです。 これも、私に言わせれば、チームプレーの一環です。 著者は、書いて終わりではない。売ってこそ、その責任を全うすることになる。 私1人が記事を書いて、仕事が完結するわけではありません。 読者に読んでもらえなければ意味がないですし、買ってもらえなければもっと意味がないのです。
出版社の編集担当者や営業担当者も、自分を取り巻くチームプレーヤーなのです。

会社が従業員を大切にするように、フリーランスは仕事関係者を大切にしよう

仕事関係者といっても、顧客だけではありません。最終顧客(ユーザー)に商品・サービスを届けるまでのプロセスにかかわるすべての人たちです。私は、この意識をもつようになってから、お仕事を依頼する場合でも、お支払いする報酬は変にケチらず、できる限り還元することを優先して考えられるようになりました。

あなた自身の仕事を支えてくれるすべての人が、あなたのチームプレーヤーなのです。

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つだまどか

Writer つだまどか

元ネイリストの美容業界専門経営コンサルタント。中小企業診断士。
ネイリスト時代の1万人以上の接客経験と5年連続売上・利益ともに二ケタ成長させたマネージャー時代の経験を活かし、中小企業経営者やフリーランス向けにコンサルティング、講師、執筆活動を行っている。
http://ameblo.jp/tiara-madoka/

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