第9回 フリーランスが生き残るために必要な課題設定とは?

こんにちは。中小企業診断士のつだまどかです。

先日我が家では、2歳の息子が1週間も39度以上の高熱が続き、園をお休みする事態になりました。
私は、仕事のスケジュールを調整して2日に1回のペースで小児科に通いながら、息子の高熱の原因もわからない状況に、不安な日々を過ごしました。

結果的には、大学病院への紹介状を書いていただく予定で設定していた前日に下熱し、大事には至りませんでしたが、母親の私は心身共に疲労困憊でした。

ただ、この出来事から再認識したことがあります。

"(体調面に限らず)小さな子どもほど、予測不能なものはない"ということです。 それに比べれば、仕事は相手があることではありますが、基本的に自分自身の意思決定で進めることができるので、状況を良くするも悪くするも、ほとんどすべてが自分次第。

これまでのフリーランスとしての仕事の歩みは、自分自身の意思決定の結果であると捉えれば、今後に向けての新たな課題が見えてきます。

現状から脱却するには、今後の課題を設定すること

「この先仕事がなくなっても構わない」という考えを持っているならまだしも、少なくとも現状維持、できればもっと仕事を増やしていきたいという成長志向のフリーランスであるならば、今後の課題を設定することが必要です。

課題とは、今後の自分自身の目標像と現状を比較した時のギャップです。

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私自身を例に挙げて、説明します。

現状は、土日は仕事を優先させつつも平日は育児優先で動いているということもあり、お受けできる仕事の量に制限があり、せっかくお話をいただいても、お断りしてしまうことが多い状況です。そのこともあり、受注窓口をオープンにしておらず、新規の仕事は既存のお客さまからのご紹介が中心です。よって、需要過多の現状を改めて供給力を高めるために、自分自身と同等程度の仕事ができる人を育成、もしくは連携していくことが必要だと思っています。これが実現できれば、窓口をオープンにし、もっと積極的に仕事を受けていくことが可能になります。整理すると、以下の通りです。

現状:     仕事の窓口は基本的にクローズドにしているものの、仕事のご依頼については需要過多
今後の理想像: 仕事の窓口をオープンにして、需要量に見合った仕事の供給ができる状態
課題:     コンサルタント・講師の育成と連携

以上の分析により、私自身は「自分本位なこれまでのやり方から脱却して、新しいステージに移行すべきだ」と決意を固めたのです。

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フリーランスに必要な2種類の意思決定

フリーランスは、言ってみれば「じぶん会社」の経営者です。経営者は、その業務において2種類の意思決定をしています。

●定型的意思決定(日常業務に関する意思決定)
仕事を受けるか受けないか、どのコンペに参加するか、など日常業務に関する意思決定

●非定型的意思決定(戦略に関する意思決定)
新規事業の企画、資金調達など、日常業務とは一線を画した今後の成長に繋がる意思決定

フリーランスも、仕事を維持・拡大するために、両方が必要です。ところが、日々の業務に追われたり、安定を求めたりすることで、定型的意思決定のみに留まってしまうという事態に陥りがちです。 フリーランスだって、毎年年齢を重ねていきますし、若手の同業者がどんどん出てきます。 顧客の意思決定権者も、若手に移行していきます。

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これまで長く引き受けてきた仕事であっても、担当者が変わった後のタイミングで切られてしまうことは、決して珍しくないのです。 どんなに現在の顧客と信頼関係があっても、そこに甘んじて何もしなければ、確実に仕事は減っていきます。 そのことをしっかりと認識して、課題設定は定期的に行いましょう。

つだまどか

Writer つだまどか

元ネイリストの美容業界専門経営コンサルタント。中小企業診断士。
ネイリスト時代の1万人以上の接客経験と5年連続売上・利益ともに二ケタ成長させたマネージャー時代の経験を活かし、中小企業経営者やフリーランス向けにコンサルティング、講師、執筆活動を行っている。
http://ameblo.jp/tiara-madoka/

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