第10回 受けたくない仕事の受け方・断り方をルール化しよう!

こんにちは。中小企業診断士のつだまどかです。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

皆さんは、新しい年を迎えて、心機一転意欲的に仕事に取り組めていますでしょうか?

私はこの度、株式会社を設立し、これまでのフリーランスとしての活動と並行しながら、新たな事業を展開していく運びとなりました。新会社設立にあたって、Rhythmoonの運営会社でもあるカレイドスタイル にコーポレイトサイトの制作をお願いしたところ、イメージどおりのデザインで、とても見やすいサイトを作っていただきました。

▼新会社のサイトはこちら▼
株式会社Vividy(ヴィヴィディ)

自分自身が仕事を依頼するにあたっては、信頼関係が構築できている相手であることがどれだけ大切であるかということを、改めて実感しました。フリーランスにとっても、やはり人脈は重要ですね。

受けたくない仕事、ありませんか?

201712_tsuda_1.jpg

フリーランスにとって、仕事のご依頼をいただくことは、とてもありがたいことです。
しかしながら、金額面で相場からかけ離れていたり、先方の一方的な都合を押し付けるような条件やこれまでの経験や実績が考慮されない不利な内容であったりするケースも、少なからずあるでしょう。最近は、マッチングサイト経由で仕事を依頼したり、されたりすることもありますが、その場合は人間関係のしがらみがないので、自分自身の判断基準で相手を選ぶことができます。

面倒なのは、リアルな人間関係ありきで、受けたくない仕事がきてしまうケースです。普段から頻繁にコミュニケーションをとっている相手であれば交渉もしやすいですが、顔見知り程度の関係性であるケースが、もっとも厄介です。知人を介しての依頼のケースなども、これに該当します。

受けたくない仕事が来た時のNG対応

例えば、普段3万円で受けている仕事と同じような仕事が1万円で依頼されたとします。
この場合、皆さんならどうしますか?

1.内心渋々ながら、その感情は表には出さず引き受ける
2.「3万円ならお引き受けします!」と逆提案してみる
3.「もう少しなんとかなりませんか?」と交渉してみる
4.「今回だけ」など条件付きで、引き受ける

おそらく、回答はばらけるかと思いますし、唯一の正解はありません。ただ、この中でもっともリスキーな対応は、『2. 「3万円ならお引き受けします!」と逆提案してみる』です。なぜなら、先方の事情を考慮せず、自分の基準を一方的に押し付けているからです。この対応では、おそらく二度とお声はかからないでしょう。

受けたくない仕事を受ける理由は、依頼主を尊重すること

私の場合、親しい知人は私自身の仕事の相場観を理解してくれているケースが多いので、あまり親しくない知人経由で頼まれる仕事に限って、驚くほど低単価の仕事が舞い込むことがあります。ただ、そのような状況でも、感謝の気持ちは忘れないようにしています。 なので、私は条件付きでお引き受けするようにしています。

◯他の仕事を優先させるため、日時や納期の設定は私に合わせてもらうこと
◯ご紹介者の顔を立てるために、「今回に限って」お引き受けすること

201712_tsuda_2.jpg

こうすることで、私自身は「1回だけ」と割り切って気持ちよく仕事ができますし、ご紹介者に対しても、顔を立てつつ私が前向きにお引き受けしているわけではないニュアンスぐらいは、伝えることができます。依頼主の要望にも応えることができ、一石三鳥です。もちろん、同じ相手から同じ条件で再依頼がきたときには、丁重にお断りします(幸いないことに、条件面を見直したうえでの再依頼ばかりです)。
大切なのは、相手に配慮した受けたくない仕事の受け方と断り方のルールを持っておくことなのです。

つだまどか

Writer つだまどか

元ネイリストの美容業界専門経営コンサルタント。中小企業診断士。
ネイリスト時代の1万人以上の接客経験と5年連続売上・利益ともに二ケタ成長させたマネージャー時代の経験を活かし、中小企業経営者やフリーランス向けにコンサルティング、講師、執筆活動を行っている。
http://ameblo.jp/tiara-madoka/

つだまどかさんの記事一覧はこちら