Vol.43 支払いサイトと下請法について改めて考えてみた

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皆さんこんにちは。確定申告は終わりましたか? 私は今頑張ってます。今年はギリギリになりそうです。

今日のコラムは
・すぐにはお金が振り込まれないから、貯金もしっかり。計画的に使う金銭感覚を持とう。
・下請法という法律があるから、知識を持って武装しておこう。
というお話です。

フリーランス人生20年超、もう当たり前になっていて気にもしていないことなのですが、お仕事をしてそのギャランティーを受け取るまでには数ヵ月かかることについて、改めて考えてみました。
フリーランスの中でも業種によって違うみたいなのですが、イラストレーターは遅れがちです。

下請法が厳密に守られるならば、イラストを納品した日から60日以内にギャランティーが受け取れるはずですが、実際は請求書の締め日から翌月もしくは翌々月払いという取引先が多く、請求書の発行のタイミングも取引先の規定による場合がほとんどなので、納品してから3ヵ月かかっても普通という感覚です。
請求書が不要の取引先とのお仕事は、忘れたころに気づいたら入金さてれいた、という感じになるので、60日以内だったかどうかも把握していなかったりします。

そもそも発注時に明示されるべきことなのですけれど、まれに、提示される支払い期日がかなり先で、下請法的にはNGと思いつつ、多少伸びるだけで支払われるならまあいいか、と承諾してしまうこともあります。
私も今回記事を書くにあたって初めて知ったのは、親事業者には遅延利息を払う義務まであるということです。
実際こちらが承諾していればOKという風潮です。 過去に支払いトラブルに遭っていないと、容認しがちな部分です。
しかし、合意の上ならどんな悪条件でもOKとされては立場の弱い側が不利です。
最近話題の下請法が順守される社会になるのが望まれますが、今フリーランサーに必要なのは、知識で身を守るという事です。

親事業者には義務と禁止事項が定められていることを多くのフリーランサーが知識として持っていることで、フリーランサーは身を守ることができるはずです。
下請法はよくわからないという方は、一度は公正取引委員会のサイトで概要に目を通しましょう!
政府インターネットテレビに、下請法についてのわかりやすい動画もあります。

そんな、お仕事をしてからギャラを受け取るまでに時間がかかる上に、繁忙期と閑散期を繰り返す不安定なイラストレーターに必要なのはやはり貯金です。
必要な貯金額は人によりますが、私の場合は自分の平均年収に近いくらいの残高があると、心は平穏に閑散期をやり過ごせますし、閑散期に激安ブラック案件の依頼が来ても迷わずに断ることができます。
半年、1年、3年...と、自分の収入も長い目で見て、均して考える感覚が大切だと思います。

※この連載のバックナンバーはこちらからご覧ください。
←Vol.42 いろいろなタイプのお仕事で緩急がついて丁度いい
※次回の「今日も家でおしごと」は4月2日(月)更新予定でしたが、4月は急遽お休みさせていただきます。楽しみにしてくださっていた方、ごめんなさい。

※「支払いサイト」とは・・・取引代金の締め日から支払日までの猶予期間のこと

峰村友美

Writer 峰村友美

イラストレーター・Rhythmoon編集部メンバー
新潟県長岡市出身杉並区在住。1997年よりフリーランスのイラストレーターに。出版、広告、WEB、パッケージ等にイラストを提供。ほのぼのとあたたかく親しみやすい人物や動物などを描くのが得意。好きな食べ物はチョコとあんことパンとコシヒカリ。好きな場所は映画館と水族館。9歳差兄妹の母。
http://minetom.com/

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