こんにちは。中小企業診断士のつだまどかです。
皆さん、インフルエンザにはかかりませんでしたか?
我が家は、毎年家族全員で予防接種を受けていますが、今年は2/4の成績でした。
4歳の娘が発症(A型インフル)→3週間経過→夫が発症(A型インフル)
とはいえ、2人とも、
「本当にインフル?」
と思ってしまったぐらいに極軽い症状で済んだので、やはり予防接種を受けておいてよかった、と思いました。
ちなみに、私はまだインフルエンザと診断されたことはありません。かかったことがない病気って、自分はかからないような気がして、なぜか根拠のない自信を持ってしまうんですよね。
このような心理状態を、正常性バイアスというそうで、災害などで逃げ遅れる人にもあるようです。
気をつけよう......
よくある日常会話の中での+α
Aさん:何が食べたい? 和食? イタリアン? 中華?
Bさん:えー? 迷うなぁ、和食かイタリアンかなぁ
Aさん:どっちでも、いいよ
Bさん:じゃあ、和食で!
こんな会話を何度となく、交わした経験ありませんか?
Aさんの方が今いる場所のお店情報に詳しいため、いくつかの選択肢をBさんに示すことでBさんに食事をする場所を選択させる、というシチュエーションです。
では、同じ状況の以下の会話はいかがですか?
Cさん:何が食べたい? この近くだと、刺身定食が美味しい和食、釜焼きピザがウリのイタリアン、小籠包が人気の中華がおすすめかな。
Dさん:小籠包、好きなんだよね。中華がいいな。
Cさん:OK!ちょっとお店に電話してみるよ。
Cさんも、Aさんと同じように3つの選択肢を用意しました。ただ、お店のジャンルのみならず、それぞれの特徴を+αの情報として付け加えて、Dさんに選択させています。
このCさんの対応は、Dさんのお店選びを容易にさせているうえに、Dさん自身が「自分の意思でお店を決めた」という満足度を高める効果もあります。
(しかも、すぐにお店に電話を入れているところもポイント高いです)
フリーランスに限ったことではなく、できるビジネスパーソンは当たり前のように、相手の立場にたった+αのコミュニケーションを取るのです。
フリーランスが今すぐ実践できる+αのコミュニケーション
この手法は、取引先とメールや電話でやり取りをすることが多いフリーランスにも使えます。
(電話にて)
取引先:この前お話しした案件について、近々会ってお話ししたいのですが、お時間いただけますか?
フリーランスEさん:大丈夫です。ご都合はいつがよろしいですか?
取引先:では、いくつか候補日を挙げて、後ほどメールでご連絡します。
フリーランスEさん:はい、お待ちしています。
今ご紹介したのは、ポピュラーなやり取りです。
では、+αができるFさんの場合は、どうでしょうか?
(電話にて)
取引先:この前お話しした案件について、近々会ってお話ししたいのですが、お時間いただけますか?
フリーランスFさん:大丈夫です。例えば、来週の頭か再来週で、ご都合の悪い日はありますか?
取引先:来週の月・火は出張が入っているので、再来週がいいですね。
フリーランスFさん:再来週なら、水曜日以外は調整できます。
取引先:では、来週の水曜日以外で日時を決めてご連絡差し上げます。
Eさんは完全に受け身の状態であるのに対し、Fさんは取引先に対し、より踏み込んだ提案をしています。
特に、スケジュールの調整では、都合の悪い日を聞くのがポイントです。そうすることで、必然的にその時点で候補日が絞られ、スケジューリングがスムーズに進みます。
ちなみに、私は相手が複数の候補日を提示してきて、仮に両日とも空いていたとしても、片方を選択して返信します。
理由は、2つあります。
①前後のスケジュールとの兼ね合いで、より自分に都合のよいスケジュールが組めるから
②メールのやり取りが一往復分減るから
日々のコミュニケーションスキル向上も、マーケティング活動
マーケティングの最終目標は売り上げアップなので、今回ご紹介したようなコミュニケーションの円滑化も、マーケティング活動と捉えることができます。
マーケティングコミュニケーションには、メディアミックス(広告・クーポン・サイトなど集客や購買につなげるためのツールの組み合わせ)もあれば、顧客とのリアルなコミュニケーションも含まれるのです。
自分主導のプラスαのコミュニケーションは、ムダなやり取りが減るという意味で仕事の生産性が高まりますし、相手にとっても「スムーズに話が進むなぁ「この人に仕事を頼みたい」といったプラスのイメージを持ってもらえる技術」なのです。