海の近くに住みたい!を実現|編集者・ライター古瀬絵里さん@神奈川県

地方で働くってどんな感じ? 地域ならではのフリーランス事情を知りたい!
「地方フリーランス生活」では、自分らしいスタイルで働く地方フリーランサーに、地方で活動することのメリットやデメリットのほか、日頃心がけていることなどを伺います。今回は神奈川県で活動されている編集者・ライターの古瀬絵里さんにお話をお聞きしました。

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■古瀬絵里さん プロフィール

活動地域 神奈川県
フリーランス歴 半年
職種

編集者、ライター

経歴

1989年東京生まれ。ウェブマガジン「greenz.jp」にて編集アシスタントを務めたのち、月刊誌「ソトコト」編集部へ。2017年に退職してフリーランスの編集者・ライターに。全国各地で暮らしや仕事をつくっている人を中心に取材を続けている。

ウェブサイト

現在は、どんなお仕事をしているのですか? 

雑誌やウェブマガジンで、記事の企画・編集・執筆などをおこなっています。本質的な暮らし方や多様な働き方に関心があり、そうしたことを実行している人たちを取材・紹介することが多いです。記事を通して、生きるうえでの選択肢を広げるきっかけになれば、と思っています。

フリーランスになる前はどのようなお仕事をしていましたか? フリーランスになったきっかけを教えてください。

フリーランスになる前は、東京の出版社で月刊誌の編集を担当していました。仕事はとても楽しく、仕事仲間にも恵まれていました。でも、定時や出勤日が決まっており、あまり共感できない内容でも取り組まなければならない面がある「会社員」という働き方は私には合わないな、と感じていました。それで、しばらく働いて経験を積んだ後に退職することにしました。

その後、以前勤めていたウェブマガジンの編集部からお仕事の依頼をいただき、知人からも雑誌の編集を手伝ってほしいと声をかけていただき、フリーランスでの仕事がはじまりました。

もともと、いずれは家で自分のペースで仕事をしたいと思っており「編集やライターの仕事はそれを実現できるだろう」と考えていました。そのため、自分のなかではフリーランスになったことは自然な流れでした。

もともと、編集者・ライターになりたかったのですか?

大学生のときにライターという職業を知り、子どものときから文章を書くことが好きだったので「文章で伝える仕事はいいな」と思いライターになろうと思いました。

その糸口を探していたときに、ウェブマガジン「greenz.jp」の編集スタッフの募集を見つけて応募し、編集アシスタントとして働き始めました。そのうち編集者という仕事にも興味を持つようになり、もっと編集の技術を身につけようと出版社へ転職しました。

今お住まいの土地に移住されたきっかけを教えてください。

「いつか海の近くに住みたい」とずっと思っていました。会社を退職して、通勤の必要がなくなり、ついに実現することに。実家が東京にあり、仕事でも東京に行く機会が多いので、まずは神奈川県を中心に海から徒歩10分圏内にある物件をひたすら探しました。鎌倉に住もうとは思っていませんでしたが、たまたまいい物件を見つけたので、鎌倉になりました。

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「鎌倉らしい景色」と言われている昼間の海の風景です。近所にある成就院というお寺を散歩していたときに撮りました。このお寺は紫陽花が有名で、季節を感じられる植物が多いのも鎌倉に来てうれしかったことのひとつです。

鎌倉で仕事を始めるにあたって、苦労したことはありますか?

出版社を退職後、2か月ほど夫婦でヨーロッパを旅したのですが、その間は帰国後の仕事も住まいも決まっていませんでした。帰国後、今の住まいを見つけ、仕事についても、ありがたいことに友人知人から声をかけていただき、徐々に仕事が増え、動き出した...という感じです。ですので、仕事がない期間が2~3か月間あったものの、現在の仕事をはじめるにあたって苦労したことは、特にありませんでした。

地元と地元以外のクライアントの割合をお聞かせください?

今のところクライアントはすべて東京の会社なので、東京:地元=10:0です。

簡単なミーティングはオンラインでおこなっていますが、オンラインだと、どうしても限界があるので大事な打ち合わせはできるだけ直接会うように心がけています。これから地元の仕事も増やしていきたいと思っています。

鎌倉を拠点に働くことを選んで良かったこと・悪かったことを教えてください。。

よかったことは、海や山が近く、仕事の合間に自然のなかでリフレッシュできることです。悪かったことは、都内まで電車で片道1時間半はかかること。移動が多いと大変なときもありますが、それは覚悟のうえでの引越しでした...。

今お住まいの土地ならではの仕事の合間のリフレッシュ方法があれば教えてください。

家から歩いて5分の海へ行くことです。砂浜を散歩したり、夕焼けを見たりしてリフレッシュしています。東京にいたときは、会社のオフィスにいたり、外にいても建物に囲まれていたりして、夕日を見る機会があまりなかったですが、このまちでは夕焼け空をゆったり見ることができ、とても贅沢なひとときだと思っています。

自転車で買い物に行くのもいい運動になります。行きつけのスーパーまで自転車で片道20分かかるのですが、海を見ながら走ったり、山道を下ったりするのはとても気持ちがいいです。

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家から歩いて5分の砂浜からの景色。夕日と江ノ島、その奥に富士山が見える、いいスポットです。

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友人と裏山を散策してみたら、想像以上に自然豊かな山でびっくり。鳥の声がすぐそばで聞こえたり、リスがいたり、楽しい山道でした。

現在の課題と、今後の目標をお聞かせください。

現在の課題は、移住して間もないので、地元の人たちとまだあまりつながりをつくれていないことかな、と思っています。

仕事という形でなくても良いので、鎌倉で、何かしらまちの人たちやまちに関わるようなことをしたいと思っています。

また、フリーランスのファシリテーターをしている夫と、夫婦ユニットとして活動している人たちを紹介するメディアをはじめようと思っており、現在準備中です。仕事のような遊びのようなプロジェクトで、無理なく楽しく進めていきたいと思っています。

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メディアの第一弾の企画として、島根で暮らす友人夫婦にインタビューしに行きました。(撮影:藤原慎也)

最後に、地方で働くことに興味のあるフリーランサーへ、メッセージをお願いします。

私は地方で暮らす人たちと仕事やプライベートで会うことが多く、地方で暮らすことが選択肢のひとつになっていました。一方で、東京の新宿区で生まれ育ち、東京以外で暮らしたことがなかったので、地方(不便なところ)で暮らせるのだろうか、と心配でもありました。

私のように「いきなり首都圏を出るのは不安...」という方は、まずはちょっとだけ都心から離れたところに移り、慣れてきたらもう少し首都圏から離れたところに移る、というのもひとつの手だと思います。

※この連載のバックナンバーはこちらからご覧ください。

曽我 美穂

Writer 曽我 美穂

子どもの頃から環境に関心を持ち続け、現在はエコライター・エディター・翻訳家として独立。環境に関する雑誌やWebサイトでの執筆、翻訳、書籍編集、フェアトレードカタログの企画編集のほか、環境NGOやNPO法人の広報活動にも関わる。また、2年前から地元の公民館や自宅で、こども英語教室の運営も行っている。私生活では2009年生まれ、2012年生まれの二児の母でもある。

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