毎日を愛しむためのアイディアが満載『ご機嫌な習慣』

みなさん、こんにちは。
フォトグラファーの宇野真由子です。
最近ちょっと疲れ気味で、ややこしい本は無理!という気分になっています。
そんな時でも読めるのが松浦弥太郎さんの本。中でも今回はこちらを選びました。『ご機嫌な習慣』です。

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松浦弥太郎さんは『暮らしの手帖』の編集長をされていたことでも知られる、文筆家・クリエイティブディレクターです。著書には料理や暮らし、旅のことが書かれているものが多いのですが、どれも優しくて、読みやすいんです。品があり、ホッとできる、暖かい紅茶のような文章だなぁなんていつも思ってしまいます。

「ご機嫌な習慣」には、松浦さんの考え方や大切にしていること、思い出などが書かれています。仕事に関することもいくつか書かれていて、それをご紹介したいと思いました。

「ありがとう」と「はじめてのこころ」

松浦さんには、眠りにつく前にベッドの中で必ずすることがあるそうです。
それは自分に関わるすべてのことや人に手を合わせ、感謝すること。どんな1日であっても「今日も1日ありがとうございました」と口にすることで、よく眠れるのだとか。「ありがとう」という言葉はすべてのモチベーションになり、起点になると松浦さんは言います。

そして毎日のいつものことにできる限り「はじめてのこころ」で向き合うということを大事にされています。毎日何に対しても一生懸命な初心者であり、初々しい自分でいたいという思いがあるそうです。その方が何もかも学びになるから、と。50代のベテランがこう思うって、すごくないですか? 私はつい「慣れ」に寄りかかってしまうので、これは意識し続けないと・・と感じました。

自分を守る1枚のメモ

「暮らしでも仕事でもプランと実行に没頭してしまうとチェックと改善を怠りがちになる。 新しいことを始めるということは、必ずそこにチェックと改善という燃料が必要。」

松浦さんはビジネスの世界で言う「PDCA」(プラン、実行、チェック、改善のサイクルを繰り返す)を自分の成長に当てはめているそうです。大事なのはチェックと改善。そのために何かを新しく始めようとする時には、1枚の紙を自分にプレゼントするのだとか。紙には大切にしたいこと、こうありたいと思うことなど、それまでの自分が気づいたささやかな知恵を箇条書きにしています。そして小さく折りたたんで、手帳にお守りとしてはさんでいるそうです。

書かれていることは「言葉を慎む」「約束を守る」など一見当たり前のこと。でも「成長とは当たり前の精度を高めること」。当たり前のことができた上での新しい気づきや新しいチャレンジだろう、ということです。そしてたまにくじけそうな時にこのお守りを開くと、できていなかったことに気づいたり、解決のためのアドバイスが潜んでいることもあるとか。メモはお守りであり、地図。この習慣は10年以上続いていて、新たな気づきを足したり、その都度更新されています。

人は失敗も間違いもしてしまうもの

「成功の反対は失敗ではなく、何もしなかったということ」
松浦さん自身がこの言葉に何度も励まされてきたそうです。

松浦さん曰く
・失敗→しそこなうこと、やりそこなうこと
・間違い→しくじる、過失
失敗とは起きること、間違いとは犯すこと。

「失敗の根には計り知れない前向きなチャレンジがあるが、間違いの根には前向きなものが見つからない。自分の行動の結果を失敗と捉えるか間違いと捉えるかで次のステップの踏み方は違うはず。失敗は無駄ではなく、チャンス。失敗の本質を見極め、活かしていくことで暮らしと仕事、人生は培われていく。」

松浦さんは20代の頃から「失敗ノート」というものを付けているそうで、その数は今や13冊! その時には失敗と思ったことでも、間違いだったと改めなくてはいけない発見も多々あるのだとか。

「要するに人は失敗も間違いもするし、間違いを認める正直さも必要。そういう色々を受け入れて調和させることができれば、暮らしも仕事も人生も、美しく幸せではなかろうか」

長年しっかり自分と向き合ってきたからこその言葉だなと思います。

私の「ご機嫌な習慣」

実は、最初に書いた「寝る前に手を合わせ『ありがとう』と口にする」というのは私も毎日やっているんです。誰に教わったわけでもなく、フリーランスになった頃から自然と始まりました。「あぁ〜今日は仕事があった。ありがたい!」とか「家賃払えた!ありがたい!」と猛烈に思うようになったのがきっかけです。

私は元々不平不満が多いタイプなのですが、これのおかげかかなり減った気がします。写真が撮れる、家がある、おいしくご飯が食べられる、家族や友人が元気、など。1日を無事に過ごせただけでもありがたいですしね。自分がとても恵まれていることに気づけました。最近良いことがないと思う人には、オススメの方法です!

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さて、今日の写真はなんてことのないグラウンドの写真です。
天気も良く「平和だなぁ〜」と思った気持ちがそのまま写っているような気がします。ご機嫌という言葉にぴったりなのでは?と思い、選んでみました。

今回はご紹介しませんでしたが、家族とのエピソードもとても素敵で、情景が浮かんできます。大切にしたい思い出や、お気に入りの言葉や習慣。松浦さんは、そんな自分の宝物を集めるのが上手な人なんだと思います。生き方上手ってこういうことをいうのかもしれませんね。
私も自分の宝物を書き出してみようと思います。

宇野 真由子

Writer 宇野 真由子

1979年生まれ。北海道出身。ビジュアルアーツ大阪校写真学科卒業。
写真専門ギャラリーでの勤務を経て、沖縄に移住。撮影会社にてブライダルを中心とした人物撮影や商品撮影等に従事。2015年秋に大阪へ戻り、フリーランスとして活動開始。撮影以外にも、写真教室・ワークショップ等、写真の楽しさを広める活動も開催している。
http://unophotoworks.top/top/

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