3か月で会社員時代の収入超え! SNSを活用してたどり着いたフリーランスライターの仕事獲得術

こんにちは。フリーライターの於ありさです。右も左もわからず、コネもなくフリーランスのライターとして独立してから早3か月。先月、晴れて4年に及ぶ会社員時代の収入を上回ることができました!(わーい)

そのことがきっかけか、最近「実は私フリーランスになりたいんです」「どうやって仕事を取っているの?」と聞かれることが増えたような気がします。(ありがとうございます。)正直「私が教えてほしい...」と思いつつ、フリーランスになりたての頃の自分を思い返してみると、「あーこれ知っておきたかったな」ということがたくさん思い出されるのも事実...。

そこで今回は「フリーランスライターになりたい!」と目論む方に向けた「仕事の見つけ方」について紹介いたします。

下準備その1:とにかく真似する!

「フリーランスになりたい」そうは思ったものの、どうやったらなれるんだろう...。私が最初にぶつかった壁はここでした。

もし自分の友人や知り合いにフリーランスとして働いている人がいれば、その方に直接連絡を取るのが一番でしょう。しかし、そんなに都合よく自分の周りにフリーランスとして働いている人がいるとは限りません。

そこでまずはフリーランスとして働く人たちに会いに行きましょう!...というと、かなりハードルを高く感じてしまうかもしれませんね(笑)でも、心配しなくて大丈夫です。

なぜなら、スマートフォンかパソコンがあれば、1日で100人のフリーランスに出会えちゃうのも夢ではないから!

その方法とは「フリーランス用のTwitterアカウントを作成し、フリーで活躍している方をとりあえず50名フォローする」ということ。インターネットの検索エンジンで「フリーランス」と検索するとクラウドソーシングや、求人サイトが出てきがちですが、Twitterで「フリーランス」と検索するとフリーランスとして活躍する方の個人のアカウントがたくさん出てきます。(この理由は後ほど!)

ここまで来たら、あとは気になる方をとにかくフォロー。特にやり取りをしなくともフリーランスの方のリアルな日常に触れることができるようになっちゃいます!(私自身、日常に触れることで「時間をうまく使えてて、楽しそう」とか「納期が重なると大変なんだな...」と酸いも甘いも含めていろいろな思いを抱きました...。)

またTwitterやご自身のブログで「稼ぎ方」や「月収」を公開している方々も多数!会社員時代「先輩~月いくら稼いでるんですか~?」「どんな会話したら契約取れるんですか~?密着させてくださ~い!」と言っても、なかなか良い反応をもらえないことを考えると、これほど嬉しくて、ありがたいことはありません。どんどん読んで自分の中に落とし込んでいきましょう。

また、ブログを読むもう1つのメリット、それは誰もが悩んでいるということを知ることができ、精神的に救われるということ。今でこそ稼いでいる有名ライターさんも、ブログの初期エントリーを読むと、文字単価1円以下で仕事を受けていたということは良くある話。そういうわけで「この人も最初は文字単価0.3円だったのか!私もいつかこうなれるかも!」と思いがけない形で勇気をもらえました(笑)

<Point>「フリーランスになりたい!」と思ったら......

Twitterに登録!気になる方を見つけ、とにかくフォロー!ブログをチェック!参考になると思ったらメモ!
これを繰り返し、自分の中に落とし込んでいきましょう。また、SNSはメールよりもライトにやり取りができるので、ダイレクトメッセージやリプライで直接聞いてみるのも良いかもしれません。

下準備その2:フリーランスとしてどうなりたいか、自分自身に聞いてみる

仕事を探し出す前にやっておく下準備がもう1つ。「フリーランスとしてどうなりたいか」ということを一度自問自答してみることです。

独立した当初「フリーランスの仕事ってたくさんあるな~」と感じました。そして、とにかくやみくもに応募し...疲れました(笑)考えてみれば、会社でもスタートアップするとなった時、経営方針や行動規範、何を商材とするかということを決めますもんね。

だから独立すると決めたら、仕事を探し始める前にフリーランスとして「どうなっていきたいか」ということを一度立ち止まって考えてみましょう。

具体的にやるべきこと/考えるべきことは2点

・フリーランスとしてどうなりたいか?それを叶えるためのアプローチ方法は?
・書きたい記事はどんな記事か

まず「フリーランスとしてどうなりたいか?それを叶えるためのアプローチ方法は?」ということ。いきなり壮大なテーマですね(笑)しかし、先のことがわからないのは当然ですし、だからこそあくまでも現段階でのなりたい像を整理できればOK!

「とにかく稼ぎたい」「本を出したい」「メディアを作りたい」「Twitterで見つけたフリーランスの◯◯さんみたいになりたい」など、皆さんそれぞれの思いがあると思います。もちろん1つである必要はありません。とにかく今の時点で考えることをノートに書いてみましょう。

ちなみに当時の私の「なりたい像」はこれでした。

201807_fledge_1.jpg

かなりざっくりしてますね(笑)しかし、これを基にアプローチ方法を考えていくことになるので、仕事を探す時必ず役に立ちます!

例えば、私の場合「ムリをしない」と決めてからは、経験のない育児や結婚についてのご依頼や時給換算して1,000円以下の仕事はお断りさせていただいております。そうすることで、だいぶ精神的に楽になりましたし、楽しく仕事ができるようになりました。だから「やみくもに仕事をしていて疲れた...」となる前にぜひ考えて見てくださいね。

合わせて考えるべきは、先ほどの「どうなりたいか」というのから一歩踏み込んだ「書きたい記事はどんな記事・ジャンルか」ということ。一言で「フリーランスライター」と言っても、蓋を開けるとさまざまな活躍方法があるということにも気づきました。媒体は紙なのかWEBなのか、取材なのかコラムなのかキュレーションなのか、ブログなのか記事なのか、ジャンルは美容なのか、グルメなのかなどなど。

だから「興味のあること、ないこと」「力を発揮できること、できないこと」を整理してみましょう。もちろん「やりたいこと」がはっきり決まっていない人もいらっしゃると思います。そんな方は「これは厳しいな」ということを決めましょう。そして、やりながら少しずつ見つけていければOKです。

ちなみに私の場合、

201807_fledge_2.jpg

立ち上がり初期の頃は、見ての通りかなり幅広いジャンルで売り出していました。

しかし、今となっては、下記のようになりました。

・ジャンル:「働く」と「好き」が中心
・執筆方法:「取材記事」「インタビュー記事」

※忙しさによっては、この他も柔軟に対応させていただいております。

「なんでもやります」をやってしまうと「思ったよりも大変だし、稼げない!フリーランス辞める!」となってしまいかねません。ですから、ぜひ最初に自分自身と働き方の方針(会社で言う経営方針)を決めてみましょう。

<Point>仕事を探す前に......

自分自身の働き方の方針を決めるべし!

具体的にやるべきこと/考えるべきことは2点
・フリーランスとしてどうなりたいか?それを叶えるためのアプローチ方法は?
・書きたい記事はどんな記事か

興味が変わっていくこと、強みに途中で気付くことは当然のことです。「変わったら、また考えればよい」という心持ちで、固く考えず、とにかくノートに書きだしていきましょう。

いよいよ仕事を探してみましょう!

さあ、ここまで来たらいよいよ仕事探しです。

仕事の探し方の極意:「やりたいことレベル」を念頭に仕事探しをするべし!

先にも述べたように、やみくもに仕事を探すと疲れてしまいます。そこで私は自分で仕事を探す時、仕事をご依頼された時「やりたいことレベル」を意識するようにしています。

<やりたいことレベル>
Lv.5:報酬なしでもやりたい仕事(自分の会いたい人に会える、なりたい像に近づけるなど)
Lv.4:多少条件が悪くともやりたい仕事(Lv.5ほどではないが、将来の自分のためになる)
Lv.3:適正な条件をいただけるなら・介在価値を感じることができるならやりたい仕事
Lv.2:条件が良いならやりたい仕事
Lv.1:条件が良くない、私でなくても良いと感じてしまうもの

基本的にLv.5というような条件はなかなかありませんが、案件を受けようか受けまいか迷った時にはこれに当てはめ、その時の忙しさを加味した上でLv.2以上のお仕事を受けるようにしております。実際にLv.1のお仕事ばかり受けてしまうと、自分自身も書くのに苦労するし、発注者様も望んでいたような記事ではなく、大幅に修正が来る=どちらも幸せじゃないということになりかねません。せっかくフリーランスとなったのですから、自分が苦しい仕事は避けても良いと私は思っています。

とはいえ、私自身も独立してすぐのころはLv.1が中心、よくてLv.2の仕事をご依頼いただけるという日々でした。ただそのような仕事スタイルを取っていたのは、最初の1~2週間だけで、今はLv.3以上のお仕事しかしておりません。最初は少し妥協することも必要かもしれませんが、実績を積むことで「なりたい自分」は着実に近づいてきます。だから、ぜひ諦めないで頑張ってみてください。

おきありちゃんはどこで仕事を見つけているの?

さて、いよいよ本題です。私は主に3つの方法で仕事を探し、受注しております。

1.クラウドソーシングを利用する

まずはLancersやCrowdWorksなどのクラウドソーシングに登録することをおすすめします。クラウドソーシングとは「仕事を依頼したい人」と「仕事を受けたい人」をオンライン上で繋げてくれるサービス。見積もりを作る、契約を結ぶなどといった初心者には手間となりかねない部分を担ってくれるという面でもかなり楽です。無料で登録できるサイトもたくさんありますので、とりあえず登録してみましょう。

クラウドソーシングの利用する時、私が気を付けていることベスト3!

1.レスポンスを早く

フリーランスの方の多くはクラウドソーシングを利用しているので、1つのお仕事に何名もの方が応募していることがデフォルト。実績が少ないうちは応募してもなかなか選ばれません。そのため何人もの候補者の中で、すぐにレスポンスを返せるということはクライアント様にできる最大のアピールポイントとなります。

実際にまだ提案を採用されていなかった時に、実績をたくさん積んだ方もいらっしゃる中で「すぐにご連絡してくださったので、於さんに決めました」と言って選定していただけたこともありました。

対面でお仕事をするのではなく、オンライン上で完結してしまうことが多いからこそ、密なコミュニケーションを取れるかどうかということは発注者にとってはもちろん、受注者にとっても大事なことになるのです。

2.気になることはあいまいにしない

お仕事を受ける前に、仕事内容や条件、気になることは明確にしておきましょう。例えば「報酬は手数料込みか」「修正対応は必要なのか」「納品方法はテキストのみか、入稿までするのか」など。

実際に私もお仕事が全くなかった時に「簡単にできるお仕事です!1時間もかかりません」とお声がけいただき、1記事1,000文字/1,000円のお仕事をお受けしました。しかし、いざお仕事を始めると画像を20枚以上選定し、CMS入稿もしなければならず、そのお仕事だけで半日つぶれてしまいました。

お仕事を受ける前には最低限「報酬は手数料別か、込みか」「納品方法はテキストのみか、CMS入稿までか」「画像の選定は必要か」「修正は何回あるか(私は2回まで無料、それ以降はご相談としてます)」ということを確認しましょう。

3.ゴールと方向性のすりあわせを怠らない

これはクラウドソーシングだけではありませんが、一生懸命書いたものと発注者が望んでいたものがかけ離れており、やり直しとなってしまうということもまれにあります。そうなることを防ぐために「完成品のイメージと伝えたいことの共有」「レギュレーションの有無」は、執筆前に確認するようにしましょう。

まずは完成品のイメージを共有。言葉では伝わりにくい場合もあるので「実際に掲載予定の媒体を見せていただけますか?」「(スタートアップ時の場合)完成イメージの近い媒体はございますか?」と聞いてみるのがおすすめです。

完成イメージを聞くことができたら、伝えたいことを整理、それを伝えるためにどういう内容を盛り込むかを明記した構成案を提案、発注者様からOKをいただいてから執筆するようにしましょう。

一見手間かもしれませんが、ここをしっかり握っておくことで、初稿提出後の大幅な修正を防ぐことができます。

クラウドソーシングを利用すると、最初は単価の低さに驚くかもしれません。しかし、実績を積んでいくことで単価はすぐにあがります。(実際に私自身、文字単価1円以下のスタートでしたが、3ヶ月目の今の文字単価は平均3~4円です!)ですので、最初はとにかく数をこなすことを意識してみましょう!

とはいえ私の場合、生活レベルを維持したいというミッションもあるので、生意気ながらも「やりたいレベル」を基準にあまりにも条件に合わないものはお断りしています。皆さんもご自身の稼がなければいけない額、自分のキャパシティ、メンタルに合わせてお仕事を選択してみてください。

またクラウドソーシングに慣れてきたら依頼者様に条件違いでもメッセージを送ってみることをおすすめします。例えば私の場合、コラム記事の執筆を募集していたクライアント様のホームページを拝見したら取材記事が掲載されていたので、「取材記事の執筆は募集しておりませんか?」とお声がけし、発注していただいたことがあります。ぜひ当たって砕けろ精神でチャレンジしてみてください。

2.気になる媒体・企業に営業する

私自身は、これが一番多いです。私は"「働く」と「好き」を発信したい"ということをフリーランスの仕事として一番の軸に考えているため、「働く」を発信しているメディア、例えばこの記事が掲載されているFledgeさんや転職サイトを運営している企業には積極的にお声がけしております。

ちなみにライターを募集していない企業であろうと、問い合わせフォームから問い合わせしたら返信してくださったクライアント様も多数。こちらも当たって砕けろ精神で、ぜひお問い合わせしてみてください!

お問い合わせするときの内容は大体このような感じ

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よろしければ参考にしてみてくださいね!

ただ最初のころは、なかなかお返事をいただけなかったのも事実。そういった意味では、クラウドソーシングで執筆した記事をポートフォリオとして提出できるようになってから実践するのでも良いかもしれません。

3.SNSで定期的に発信、交流する

冒頭の話題に戻りますが「なぜSNS上にはライターの個人アカウントが多いのか?」その秘密は、SNS経由でお仕事をいただくことも多いからということにあります。だから定期的に自分の興味について発信することをおすすめします。実際にクライアント様から「ブログを読んで一度お話したいです」と連絡いただくこともあれば、ライター仲間が一緒にお仕事している媒体に推薦してくださることもよくあります。

またSNSを利用することでフリーランスを対象としたセミナーや交流会の情報もキャッチしやすくなります。フリーランスは思った以上に孤独です。だから、そういう場で仲間を見つけ、お仕事の悩みを共有できることは精神的にもかなり支えになります。またお仕事の話をゲットできることもありますよ!

他にも活用方法は多数。とにかくSNSの力は侮れません!ぜひ活用してみてください。

まとめ

いかがでしたか?せっかく自分のペースで仕事ができるフリーランスライターになったのに、辛いだけの日々ではあまりに悲しすぎます。ぜひなりたい自分になるため、実現したいことを叶えるため、戦略的に仕事を獲得してみてくださいね。

私、おきありちゃんもTwitterを利用しておりますので、なにかあればお気軽にご連絡ください!(返信はきまぐれですw)

Fledge編集部

Writer Fledge編集部

“「働き方」をもっと自分らしく”をコンセプトに、新しい働き方に関するインタビューやコラム、イベント情報を発信しているメディアです。Fledgeのイチオシ記事をリズムーンでも紹介しています。

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