【つみたてNISAでコツコツ投資①】向いているのはどんな人?

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みなさんは「つみたてNISA」をご存知ですか? つみたてNISAとは、毎年「最大40万円」まで投資でき、そこから得られる利益が「最長20年間」非課税になる制度のこと。実はこの制度、社会保障が手薄いフリーランスが将来に向けて投資の最初の一歩を踏み出すのに、おすすめの制度なんです。

そこで、今回から5回に渡って「つみたてNISA」を大特集!投資がはじめての人でも、簡単にはじめられる方法をファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんに教えて頂きます。

第1回は、どんな人がつみたてNISAに向いているのかをお聞きしました。

Profile / 氏家 祥美さん

prof_ujiie.jpgハートマネー代表 ファイナンシャルプランナー
女性活躍応援FPとして、働き方や夫婦・親子関係も含めたマネーアドバイスが好評。お金・仕事・時間のバランスのとれた幸福度の高い家計を追及する。『いちばんよくわかる!結婚一年生のお金』(学研パブリッシング)ほか、著書・監修本多数。
https://www.heart-money.net/

ある程度貯蓄ができたら、投資にも目を向けてみよう

会社員に比べ社会保障が手薄く、退職金もないフリーランス。将来に向けてお金を貯めていかなければと思いつつも、収入も不安定だし、子どもにもお金がかかることから、なかなか行動に移せていないという人も多いのではないでしょうか?

「そんな人は、まずは先取り貯蓄からはじめてみましょう。収入があったら、1万でも2万でもいいので、使ってしまう前に別の銀行口座に移すのです。これを続けることで、お金はどんどん貯まっていきます。ただ、今や銀行に預けていても増えない時代です。ある程度貯まったら、次は、投資商品を検討してみてもよいのではないでしょうか」

そこで、選択肢のひとつとして登場するのが、2018年1月からスタートした「つみたてNISA」です。

「つみたてNISAは、年間40万円までを投資信託に積立投資でき、そこから得られる利益が最長20年間(2037年まで)非課税になる制度です。投資信託なので、マイナスになるリスクはありますが、しっかりとポイントをおさえてはじめれば、決して難しくも、怖いものでもありません。"将来に向けて、少額をコツコツ積み立てていきたい人"に向いている制度と言えるでしょう」

「つみたてNISA」と「iDeCo」あなたはどっち?

「将来に向けた資産形成」と言うと、昨年、リズムーンの特集※1でも取り上げた、「iDeco(個人型確定拠出年金)」がありますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。

※1 「フリーランスと社会保障④1階部分しかもらえない!老後にどう備える?」

201808_tsumitateNISA_1.jpg※iDeCoは10年以上加入、60歳以降引き出しが原則。加入期間が10年に満たないと、引き出し可能な年齢がさらに上がっていく。
※詳しくは、金融庁HP「つみたてNISA」、厚生労働省HP「iDeCoの概要」でご確認ください。

「大きな違いのひとつは、iDeCoは、掛け金が全額所得控除になりますが、つみたてNISAはならないという点です。例えば、iDeCoに毎月68,000円ずつ掛けた場合、年額で80万円以上もの所得を"なかったこと"にできます。現役時代に払うべき税金を減らしながら、将来のためのお金を作っていけるのが、iDeCoの大きな魅力ですが、一度はじめたら、原則60歳まで払い出しができないというデメリットもあります」

その点つみたてNISAは、所得控除はないものの、2037年までの間であれば配当益や売却益が非課税になりますし、いつでも解約して現金化することが可能です。老後資金にしてもよし、子どもの教育資金にしてもよし、万一生活に困った時は、生活費として使うこともできます。

さらに、たとえば最初は1万円の積立からスタートして途中で3万円に増額するとか、今度は2万円に減額するということもできます。iDeCoよりも自由度が高いため、収入が不安定なフリーランスでも比較的はじめやすいと言えるのではないでしょうか。

iDeCoに向いているのは...
・フリーランス歴が長く、すでにある程度収入が安定している人
・現在の節税効果を期待している人
・老後に向けて着実に資産形成をしていきたい人

つみたてNISAに向いているのは...
・フリーランス歴が浅く、まだ収入が不安定で、いざという時に解約できるほうが安心だと感じる人
・子どもの教育費など、老後資金以外の目的にも活用したい人
・個別株を買うほどの余裕資金はないけれど、コツコツ少額から、将来に向けて投資の第一歩を踏み出したいと思っている人

※もちろん、余裕がある人は、iDeCoとつみたてNISAの両方をはじめてもOKです!

「つみたてNISA」をはじめる前に知っておきたい注意点

とは言え、つみたてNISAは「投資信託」の積立です。はじめる際には、どのような注意点があるのでしょうか。

①預貯金と違って、マイナスになる可能性があります。
あくまで、ある程度「預貯金」は確保した上で、プラスアルファの積立としてはじめましょう。

②分散投資をしていきましょう。
国内株債券、外国株債券など、分散投資をしていきましょう。そうすることで、マイナスになるリスクをおさえることができます(詳しくは第3回で紹介します)。

③長期投資が基本です。
投資信託は、長期でやればやるほど、プラスになる可能性のほうが高いというデータがあります(こちらも詳しくは第3回で紹介します)。

次回は、つみたてNISAをはじめるにあたっての最初の関門、「証券会社の選び方」をご紹介します!

特集 つみたてNISAでコツコツ投資

<目次>

第1回 つみたてNISAに向いているのはどんな人?
第2回 金融機関の選び方~はじめてでも簡単に口座を開くには?
第3回 投資信託の選び方~最も簡単につみたてNISAをはじめるなら?
第4回

つみたてNISAをはじめた後のQ&A

第5回

おまけ・ライター釘宮がつみたてNISAをやってみた

釘宮 優子

Writer 釘宮 優子

広告制作会社でのコピーライター職を経て、ベンチャーキャピタル、金融専門研修会社など金融業界に約8年勤務した後、2016年よりフリーランスの編集者・ライターに。得意分野は「マネー」&フリーランスをはじめとする「働き方」関連。AFP(日本FP協会認定)。プライベートでは10歳年下の夫を持つことから、婚活業界にも興味津々。

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