【つみたてNISAでコツコツ投資④】つみたてNISAをはじめた後のQ&A

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投資信託も決まり、いよいよつみたてNISAをスタートさせたとします。が、その後、何かすることはあるのでしょうか?最終回は、つみたてNISAをはじめた後の心構えについて、ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんにお聞きしましました。

Profile / 氏家 祥美さん

prof_ujiie.jpgハートマネー代表 ファイナンシャルプランナー
女性活躍応援FPとして、働き方や夫婦・親子関係も含めたマネーアドバイスが好評。お金・仕事・時間のバランスのとれた幸福度の高い家計を追及する。『いちばんよくわかる!結婚一年生のお金』(学研パブリッシング)ほか、著書・監修本多数。
https://www.heart-money.net/

積立開始後、運用成績はチェックすべきでしょうか?

「もしバランスファンドでつみたてNISAをはじめたのであれば、基本的に積立開始後にやることはありません。ですが、3ヶ月に1回くらいは、運用成績をチェックしてみましょう。なぜなら、定期的に値動きを追うことで、大きな流れを知ることができます。流れを知れば、多少下がっても焦らなくなります。
また、3ヶ月に一度のチェックの際は、ぜひ四半期決算のつもりで、預貯金、(やっている人は)小規模企業共済なども含めた、総資産を確認しましょう。自分の資産がどれだけあるのかを忘れないためにも、定期的にチェックすることをおすすめします」

簡単に運用成績をチェックする方法はありますか?

マネーフォワード」などの家計簿アプリを利用すると便利です。証券口座も紐付けることができるので、銀行口座の残高と同じように、投資信託の資産合計も気がついた時に簡単にスマホでチェックできますよ」

マイナスが大きくなった場合、投資信託も「損切り」をすべきなのでしょうか?

「すべき(やめるべき)ではありません。例えば、リーマンショックのような株価が暴落するような出来事があると、不安になって一気にやめたくなる人もいるかも知れませんが、今の経済を見てください。日経平均も、一時は7000円台まで落ちたものが、今や2万円を超えるところまで持ち直しています。下がりきったところでやめるのは一番してはいけないことです。

投資信託は、1社にお金が集中する個別株とは違います。様々な投資先に分散投資されています。分散投資されていれば、経済の復活とともに、また値は戻ってきます。だから、下がった時こそ、同じ値段でたくさん買い付けできるチャンスだと思って、やめずに続けることです」

お金が必要になった時は、解約してもいいんですよね?

「解約する際は、一度に全額解約するのではなく、必要な時に、必要な分だけ解約することをおすすめします。必要ない分を残しておけば、それはそのまま運用され続けるので、長く持ち続けるほど、結果オトクになる可能性が高くなります」

非課税期間が終わったらどうなるのでしょうか?

「非課税枠はなくなっても、投資信託自体が償還されるわけではないので、そのまま続けていけばよいのではないでしょうか。ひょっとしたら20年後、また新しい制度ができている可能性もあります」

「NISA」「ジュニアNISA」にも興味があるのですが...

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※詳しくは、金融庁HPでご確認ください。

「『NISA』は、『つみたてNISA』に比べて年間の投資可能額は大きいですが、期間が短く、個別株、ETFなど、選べる金融商品が圧倒的に多いのが特徴です。ですから、『今すでに預貯金に大きなお金が貯まっていて、それを使って投資をはじめたい人』や『自分の手腕で運用してみたい人』に向いていると言えるでしょう。ただし、『つみたてNISA』口座を持っている方は、並行して『NISA』口座を開設することはできません(『つみたてNISA』⇔『NISA』の変更は可能)。

『ジュニアNISA』は、お子さん名義で作る口座です。すでに『NISA』もしくは『つみたてNISA』口座を持っていて、さらに別枠で教育資金を作っていきたい人などは、検討してみてもよいかも知れませんが、お子さんが18歳になるまで払い出しができないことに気をつけましょう」

バランスファンドではじめましたが、投資にもっと興味が湧いてきました。次のステップを教えてください。

   ①別枠で他の投資を検討してみよう


「基本的に、今お持ちのバランスファンドを解約することはおすすめしません。解約はせずに、例えば、これまで毎月3万円ずつバランスファンドを積立てていたのであれば、バランスファンドは2万円に減らし、アクティブファンドを1万円分買ってみるなど、つみたてNISAの中で配分を変えてみてはいかがでしょう。

または、ご夫婦なら、パートナー名義でNISA口座を開設し、そっちで個別株やアクティブファンドを買ってみるなど、少しずつ色分けしていくと、経済の勉強にもなるし、楽しめるはずです。また、余裕ができたら、老後資金としてiDeCoをはじめてみるのもいいですね」

②本やセミナーで勉強してみよう

「投信会社や東証などでセミナーを開催しているほか、ネット証券でもオンラインセミナーをしていることがあります。初心者向けのセミナーから学んでみるときっと面白いですよ。特にアクティブファンドを検討する時は、投信会社の説明会に出向いてみると、それぞれの運用方針、思いを知ることができます。

例えば、福祉や環境に力を入れている会社ばかりに投資をしているファンドを選んで買うことで、間接的に社会貢献ができます。そのような視点でファンドを選べるようになると、ただお金を増やすためだけの投資ではなく、一歩抜きん出た投資の面白さを感じることができるでしょう」

最後に、これからつみたてNISAをはじめたいと思っているフリーランスへメッセージをお願いします。

「投資の本を読むと、あれこれやることがいっぱいあって、難しく感じている人もいるでしょう。でも、もしそれがハードルとなって、なかなかはじめられないでいるのなら、普段行っている銀行で、『1万円からでいいですか?教えてください』でいいと思うんです。バランスファンドであれば、自分でリバランスする必要もありません。方法を選べば、本当に簡単にはじめられます。これを機会にぜひスタートさせてみてはいかがでしょうか?」


氏家さん、ありがとうござました!

いかがでしょうか? みなさん、はじめられそうですか?
実は、この企画をスタートさせる少し前に、これを書いているライター釘宮も、つみたてNISAをスタートさせました。次回は、おまけとして、釘宮が実際に「つみたてNISAをやってみた体験談」をお届けします(笑)。

特集 つみたてNISAでコツコツ投資

<目次>

第1回 つみたてNISAに向いているのはどんな人?
第2回 金融機関の選び方~はじめてでも簡単に口座を開くには?
第3回 投資信託の選び方~最も簡単につみたてNISAをはじめるなら?
第4回

つみたてNISAをはじめた後のQ&A

第5回

おまけ・ライター釘宮がつみたてNISAをやってみた

釘宮 優子

Writer 釘宮 優子

広告制作会社でのコピーライター職を経て、ベンチャーキャピタル、金融専門研修会社など金融業界に約8年勤務した後、2016年よりフリーランスの編集者・ライターに。得意分野は「マネー」&フリーランスをはじめとする「働き方」関連。AFP(日本FP協会認定)。プライベートでは10歳年下の夫を持つことから、婚活業界にも興味津々。

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