フリーランスも「障がい者」も......。しなやかな生き方を応援してくれる社会に

人がもつ「しなやかな強さ」の魅力

およそ2年間書かせていただいた『「障がい者」のイメージを豊かに』も最終回となりました。

「どうしてフリーランスの女性向けのサイトで『障がい者』なの?」

実はインタビューにご協力いただいた方から、こうご質問いただくことが何度かありました。
私がリズムーンで障がい者の連載をしたいと思ったのは、もともとリズムーンのファンだったこともありますが、今まで私が出会ってきた魅力的な障がいをもつ人たちとフリーランスの女性に共通点を感じていたからです。

201812_kirita_1.jpg

それは「しなやかな強さ」です。

リズムーンの読者の方たちのなかには、結婚や出産、介護などの様々な事情でフリーランスという働き方を選んだ方もいらっしゃると思います。そんな限られた時間と環境のなかで、自らの力でビジネスを創っていくしなやかな強さをお持ちの方が多いのではと感じていました。
そして、私が出会ってきた障がいをもつ人たちは、障がいを持っていても自分らしく生きていくために、しなやかな強さを身に付けた人たちが多いと感じていました。

そんな共通点がある読者だと、「健常者」や「障がい者」という垣根を超えた視点で、共感してくださったり参考にしてもらえたりする部分もあるのではないかな、と思ったからです。

2017年には、よく読まれた記事のベスト1位と2位を獲得しました。多くの方に読んでいただけてとても嬉しかったです。

『2017年によく読まれた記事、ベスト5を発表!』

心に埋められた「恐怖の種」を超えて

201812_kirita_2.jpg

初回コラムで、私自身が抱える、また社会に突如現れる「恐怖の種」について書きました。
『【新連載】貧困な「障がい者観」が招く恐怖』

「恐怖の種」とは、障がいをもつことで身体的な機能を失うこと以上に大きい、社会的な存在意義を失うような社会をつくる心の種です。

連載で魅力的な人たちに出会ったり、コラムを通して障がいについて向き合って考えたりすることで、私のなかの「恐怖の種」は更に少なくなったと思います。

その一方、行政による障害者雇用率の水増し問題など、社会にはたくさんの「恐怖の種」が土深く眠っていて、それが時折芽吹いているようにも感じました。

まだまだ未熟な私ですが、もっと制度等を勉強しながら仕事の幅を広げつつ、これからはミクロだけでなくマクロな視点でも、この「恐怖の種」を減らすことができる書き手を目指して成長していきたいと思っています。

みなさんから教えていただいた「しなやかな強さ」を忘れずに。

取材にご協力いただいたみなさま、そして読んで下さった方々、本当にありがとうございました。

またどこかでお会いできますように。

桐田 さえ

Writer 桐田 さえ

出版社等に勤務後、2013年よりフリーランスのライター・編集者に。また、産後3か月で社会福祉士を取得。現在は、当事者や専門家、高齢者施設等を取材し、主に障がいや介護に関する記事や実用書、専門書のお仕事が中心。子どものときに、おたふく風邪による難聴(ムンプス難聴)で片耳を失聴した。一女の母。

桐田 さえさんの記事一覧はこちら