【フリーランスアンケート結果発表】仕事の悩みやお金などフリーランス生活の実態を調査

リズムーンでは10周年を記念して、「10年ありがとう! フリーランス&読者アンケート」を実施。その中で、フリーランス生活に関するアンケート調査を行いました。
多くの方にご協力いただき、興味深い結果が得られましたので、その一部をご紹介します。

ベテランフリーランスの声も集まりました!

回答者はリズムーン読者を中心とした現役フリーランサー計70名。
内訳としては、30〜40代のクリエイティブ系の仕事をしている女性の割合が多く、子どものいる人が全体の76%でした。
特徴的だったのは、10年以上フリーランスで仕事をしているベテランの方からも多く回答が寄せられたこと。フリーランス歴20年以上という方も全体の6%います。キャリアの浅い方から長い方まで、幅広い意見を聞けた、貴重な調査となりました。

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現状のワークスタイルには概ね満足。でも、収入は...

まずは、現在のワークスタイルに対する満足度を聞いてみました。結果は、「大変満足している」と「満足している」をあわせて74.3%と、今の働き方に概ね満足していることがわかりました。
回答者の職種はライター、編集者、WebデザイナーやWebディレクター、エンジニア、フォトグラファー、講師など、多岐に渡ります。また、仕事のしかたもタスク型やプロジェクト型、ミッション型*と、人それぞれですが、自分にあったワークスタイルを実現できているようです。

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*参考:『プロフェッショナルな働き方・フリーランス白書2018』

そこで、さらに細かく「収入」と「仕事内容」と「プライベートとのバランス」の3つに分けて聞いてみると、「仕事内容」と「プライベートとのバランス」については満足度が高い一方で、「収入」に関しては不満を持っている人が4割近くいました。単価の低さや収入の不安定さに課題を感じているという声もあり、収入面では働き方を改善できる余地がありそうです。

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将来への備えはどうしてる? もしも収入がなくなったら?

自営業者はもらえる年金が少なく、意識的に老後の準備をしていかなくてはなりません。収入が不安定ななかで、将来についてはどう考えているのでしょうか。
年金以外にも何らかの対策をしているかを尋ねたところ、自分で対策している人は半数を超えました。対策の内容は、小規模企業共済やiDeCo、国民年金基金、つみたてNISAなど。わずかですが、海外投資、株式投資などで積極的な資産形成を試みている人もいました。

また、病気などで働けなくなり、収入が途絶えてしまった場合についても、対策をしているか聞いてみたところ、こちらは対策をしている人の割合は3割ほどにとどまりました。
具体的に講じている策は貯蓄か保険で、貯蓄では生活費の3ヶ月/半年/1年分が目安となっているようです。また、自分が働かなくても収入が入ってくるような工夫として、フリーランス同士のネットワークの構築や投資による資産形成を考えている人もいました。

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フリーランスの仕事、いま、何が課題?

現在、課題に感じていることも聞いてみました。最も多かったのは「収入アップ」で50人、続いて、「スキルアップ」が38人、「新規顧客開拓」が31人となりました。

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具体的な課題としては、子育て中の人に多かったのが、時間の制約に関する悩み。効率化を図っているが自己研鑽の時間がとれない、新しい仕事に挑戦する余裕がないといった声が聞かれました。また、今の仕事と将来につながる仕事のバランスに関する悩みも散見され、得意分野に特化することで時間内での収入を最大化しているが、このままでは10年先は生き残れそうにない、高単価の新規案件を開拓するには、固定収入になっている現案件を手放さないといけないなどの悩みがありました。

また、自分ではコントロールできない要因も悩みの種になるようです。斜陽産業で単価が下がる、業界の変化が速くスキルアップが追いつかない、経験を積めるような案件がない、加齢により体力が落ちた、若手の多い会社から敬遠されがちといった回答が見られました。
なかには、こうした課題を悩みではなく、前向きに捉える人もいます。どんな仕事ができるか考えるのが楽しみ、HPをリニューアルして新規顧客を開拓したいなどの意欲的なコメントもありました。

今後かけたい費用は?フリーランスの経費事情

続いて、経費事情についても調査しました。
今後かけたい費用を聞いたところ書籍代やセミナー参加費用などのスキルアップに関わる費目への支出を増やしたいと考えている人が多いことがわかりました。全体の傾向として、受注先の維持拡大に関わる費目よりも、仕事の質の向上に関わる費目が重視されているようです。

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実際に現在かけている費用を聞いてみても、多くの費目で「毎月3000円以下」という人が8割前後となっていたなかで、スキルアップに関しては、毎月3000円以上かけている人が62%、仕事道具に関しては65%となっていました。

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ここに結果のすべてを紹介しきれないので、最後に全体を通して感じた印象をお伝えします。

仕事に限らず視野を広く持ち、日頃から健康管理に気を遣っていて、ためらいつつも新しいことへの挑戦を考えている・・・総じて感じられたのは、真面目な働きぶりです。年齢やキャリア、子どもの有無などで課題は異なりますが、共通して、長く楽しく働いていくために自分にとってどんな働き方がベストかを模索しているような印象を受けました。

また、他のフリーランサーとつながりたいという声も多く見られました。「今後挑戦したい分野だけれど未経験だから受注しにくい」「仕事は多くあるので誰かに一部を手伝ってほしい」など、ニーズがマッチする人同士が出会えれば、お互いに仕事の幅が広がる経験ができるかもしれません。
自分で働きかたを決められるワークスタイルの魅力と可能性を改めて感じられた調査結果でした。

ご協力くださったみなさま、ありがとうございました。

本多小百合

Writer 本多小百合

ライター・Rhythmoon編集部メンバー
建材メーカーで広報誌や販促物の企画・製作・進行等に携わった後、ランドスケープ系の団体で主に機関紙の編集に従事。結婚を機に、全国どこでも働けることを目指してフリーランスライターを志し、目下独立準備中。リズムーンでは、同士であるフリーランスを目指す方を応援できたらと思っています!

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