メルボルンの夕暮れの海

国内外で暮らす女性たちが、「しなやかに、じぶんらしく生きる」日常をお届けするエッセイ。
コロナ禍で先行きが見えない生活の中で、バタバタ忙しい日常の中で、少し狭くなりかけた視野を広げ、自分らしく生きるヒントをお届けします。

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こんにちは。Berries and Flowersのユキです。

日本はそろそろ夏本番ですね。
南半球にあるメルボルンは真冬で、冬至を過ぎた今は17時過ぎに日が落ちます。

先日、日没の頃に散歩に出た夫が「夕方の海もきれいだよ」と言っていたので、天気の良い日の夕方、ごはんの準備を切り上げて海まで行ってみました。(我が家は海まで徒歩10分ほどのところにあります)

太陽はちょうど海の向こうに沈んだところ。
遠くに見えるシティの高層ビルが夕日を受けて輝いて、昼間の海とはまた違った風景で新鮮でした。

オレンジから紺へと変化するグラデーションの空に、穏やかな波がきらきらと揺れているのもなんともいえない美しさです。

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地元のオージー達も、思い思いにその時間を楽しんでいました。
三脚を立ててカメラを構えている人。
夕焼けを背にセルフィーを撮る人たち。
テイクアウトのごはんをベンチで食べるカップル。
芝生に座って、ボーッと海を見つめている人。
駐車場に停めた車の中から、コーヒー片手に海を眺めている人。
海に向かって立ったまま、黙々とごはんを食べている人。

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そのスタイルは違っていても、この夕暮れの一瞬の美しさを味わうぜいたくを知っている人たちなんだなぁと感じました。

私の好きな本の中に、「幸福は、瞬間的に感じるもので、継続的な状態ではない」という言葉があります。

なんてことない一日でも、こんなふうに幸せを感じる瞬間が隠れているのかもしれないですね。
思いがけず満たされた気持ちになった夕方の散歩タイムでした。

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松本幸

Writer 松本幸

ライター・Webディレクター・Berries and Flowers 主宰

ITベンチャー、女性向けメディア、外資系企業にて働く傍ら、フラワーアレンジメントを習い講師資格を取得。夫の海外転勤を機に退職し、アメリカのヒューストンに引越す。帰国後はフリーランスのWebディレクターとして働きながら「かわきばな®」を学び、お花のワークショップや作品販売を実施。現在はオーストラリアのメルボルンから、オージーライフのエッセイを綴っています。

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