蚊に刺されやすい日本人

国内外で暮らす女性たちが、「しなやかに、じぶんらしく生きる」日常をお届けするエッセイ。
コロナ禍で先行きが見えない生活の中で、バタバタ忙しい日常の中で、少し狭くなりかけた視野を広げ、自分らしく生きるヒントをお届けします。

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夏になると、イタリア人の友人は私のことを「Zampirone Movente (ザンピローネ・モヴェンテ)」と呼びます。
直訳は「動く蚊取り線香」ですが、蚊を取るのが上手いとか、蚊を見つけると叩きまくるとか、そういう意味ではありません。
私がいるとその場の蚊が私に集中し、周りのイタリア人はあまり刺されないという現象が起こるからです。

蚊に刺されやすいのは私だけでなく、個人差はありますが日本人全般に言えるようです。
血液型のせいかなと考えていたのですが、フィレンツェ在住歴の長い日本人の大先輩に言わせれば、蚊も種の発展のために新しいDNAを求めているから、イタリアの蚊にとって新しいDNAを持っているアジア人の私たちは刺されやすいのだとか。
真偽のほどは分かりませんが、なるほど一理ありそうですね。

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いま私が住んでいるのはフィレンツェ郊外の住宅地で、近くに幹線道路が走り、郊外型ショッピングモールがあるいっぽう、家の前を通る細い道路から一本奥に入れば、とたんに緑あふれる丘陵地帯が広がります。そんな環境なので、家のテラスにサソリが出たり、深夜に山から迷い出てきたハリネズミを付近の道路で目撃したりなどは日常茶飯事です。
自然が多いのは良いことなのですが、とにかく虫が多い。つまりは蚊も多いのが困った点なのです。

最初のうちはケミカルな殺虫剤を使いたくなかったので、蚊よけに効果があるアロマオイルのシトロネラ(レモングラス)、ゼラニウム、ラベンダーなどをブレンドしてポットで焚いたり、ナチュラル志向な人が多いイタリアではシトロネラのキャンドルはスーパーでも売られているので、それを買ってきて使ってみたりと、いろいろと試してみました。
結果、勝っていたのは蚊の勢力。そんな優しい香りでは太刀打ちできませんでした。

仕方なくスーパーで殺虫剤を買うことにしたのですが、なんとイタリアにも日本メーカーの製品ベープ(VAPE)があるのです。ただし、読み方はイタリア語発音になり「ヴァーぺ」となります。

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このベープ、日本のフマキラー社と提携しているヨーロッパのメーカーが作っているようで、製品の箱の裏にベープはフマキラー社の登録商標という記載があります。日本の技術が世界に認められて、ヨーロッパでも活躍しているなんて、ちょっぴり誇らしい気分ですね。

ちなみにイタリアの蚊取り線香も日本と同じく緑のうずまき型がスタンダード。これも日本発祥なのか分からないのですが、気になるところです。
どなたかご存知の方いらっしゃいましたら教えてください!

Sachi

Writer Sachi

大学でのイタリア美術史研究に端を発するイタリア愛が高まり、2013年秋に東京での会社員生活を捨ててイタリア・フィレンツェのジュエリー学校へ留学。2年間在学の後この地に留まり製作を続けています。
未来の自分が後悔しないために、やりたい事は実現させる。今を楽しむ!をモットーに、40代シングル外国人には決して楽しいことばかりではないイタリア生活を、マイペースに”楽しく”やっています。

instagram:@sacifelice Online shop: Felicina Design

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