国内外で暮らす女性たちが、「しなやかに、じぶんらしく生きる」日常をお届けするエッセイ。
コロナ禍で先行きが見えない生活の中で、バタバタ忙しい日常の中で、少し狭くなりかけた視野を広げ、自分らしく生きるヒントをお届けします。

長かった夏休みももうすぐ終わりですね。
リモートワークが働き方の一つとして浸透した今年の夏休み、子どもの宿題をみながら自分も仕事。という方も多かったのではないでしょうか。
フランスに引っ越してきてから5年、私もフリーランスのリモートワーカーとして働いています。
リモートワークが、子をもつ人に向いている働き方、と言われる理由としてあげられる点は、子どもが体調不良でも学校休暇でも、仕事をしながら家で面倒を見ることができるところ。ほぼ2ヶ月に1回のペースで2週間の学校休暇があるフランスではそういうところがぴったりだと思い、この働き方を選んだのですが、そうも言い切れない難しいところでもあるんです。
1人だと集中してすぐ終わるような仕事も、子どもたちの「ママ、お腹すいた」「ママ、これ何て読む?」「ちょっときて」etc...の度に中断するので、なかなか進まないんですね。
1番の難所は7〜8月の長ーい夏休み。
毎年バタバタしながらなんとか乗り切っているのですが、今年こそはなんらかの対策を講じてスマートな夏休みを。と考え、7月の頭には、
「朝5時に起きて、ヨガのあと朝ごはん食べて、日本とのやりとりは子どもたちを起こす7:30までに終わらせて、子どもたちの朝ごはん〜朝のお勉強タイムが終わってから、実務を開始!夜は21〜22時に就寝!」
なんて意気込んでやってみたのですが、無理でした。笑
最初の1週間は、「朝のグダグダな子どもたちの相手を余裕を持ってできる!早起きは三文の徳とはこのことだ!」という喜びを糧になんとか終了。
ところが、2週目が始まったあたり、ちょうど暑かった時期とも重なり、疲れが出てきて仕事にも集中できず、夜は早く寝ない子どもたちに焦ったり、仕事も家事育児も中途半端な状態に。
ぼんやりとした敗北感はあったのですが、「低血圧の私には朝型生活は無理だった。朝7時起きが私の限界だ。」と、さっさと認めて、お昼前の数時間から本格始動という生活に切り替えました。おかげでいろんなことが押せ押せですが、心も体も調子が良いです。
一般的に良いと言われていることでも、自分に合わなければただの負担にしかなりませんね。
無理が祟っては元も子もないと、身をもって確認した今年の夏でした。
■おまけ■
写真は、ル・コルビュジエ(Le Corbusier)が設計した集合住宅、憧れのユニテ・ダビタシオン(Unité d'Habitation)。マルセイユのものが一番有名ですが、近場でブルターニュのレゼにあるメゾン・ラデューズ(Maison radieuse)を見学してきました。

24rhythmスタッフ マサコ