我が家に子犬がやってきた!

国内外で暮らす女性たちが、「しなやかに、じぶんらしく生きる」日常をお届けするエッセイ。
コロナ禍で先行きが見えない生活の中で、バタバタ忙しい日常の中で、少し狭くなりかけた視野を広げ、自分らしく生きるヒントをお届けします。

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ビクトリア州のロックダウンは延長され、さらに厳しくなりました(公園の遊具使用禁止、夜間外出制限など)。
終わりの見えない状況が続いていますが、我が家には一つ大きな変化が。
トイプードルの子犬を飼い始めました!

犬大国のオーストラリア。公園に行けば大小さまざまなワンちゃんたちが自由にお散歩しているし、カフェでは犬連れのお客さんがコーヒー片手に談笑していたりと、本当にどこに行っても犬がいます。
そんな光景が当たり前なので、私たちも犬を飼いたいという気持ちが高まっていったのです。

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ところが、飼おうと決めてからが大変でした。
ビクトリア州ではペットショップが禁止されているので、日本のように店頭で気に入った子を購入するということができません。
ブリーダーか動物の保護団体やシェルターに連絡して、譲り受けるという形になります。

小規模なブリーダーばかりで、子犬が生まれても予約でいっぱいだったり、繁殖がうまくいかない場合もあり、飼いたくてもすぐに飼えるというわけではありません。
私も繁殖予定のあるブリーダーに片っ端からメールをし、数ヶ月待ってやっと譲り受けることができました。

ブリーダーの質はさまざまですが、犬の健康と幸せを最優先するブリーダーが多いと感じます。
特定の病気のリスクがないことを証明する遺伝子検査が浸透しているし、飼う側の姿勢も重視されていて、家は十分な広さがあるか、長時間留守にしないか、飼育経験や家族構成などを聞かれたこともありました。

保護犬を引き取る場合の条件も厳しくて、「子どもがいない家庭」とか「長時間留守にしない」というように、犬の性格によってはかなり条件が限定されています。

コロナ禍で犬の需要が高まっているそうですが、勢いで飼ったものの後で飼えなくなって放棄するというようなことがないように、飼い主の責任も問われているんですね。

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しかし生後2ヶ月の子犬のお世話は、まるで赤ちゃんがもう一人生まれたかのような大変さ。
思い通りに動いてくれないワンコに奮闘しながら、犬の生態を日々学んでいます。
新米お母さんの気持ちで、トレーニングがんばります!

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松本幸

Writer 松本幸

ライター・Webディレクター・Berries and Flowers 主宰

ITベンチャー、女性向けメディア、外資系企業にて働く傍ら、フラワーアレンジメントを習い講師資格を取得。夫の海外転勤を機に退職し、アメリカのヒューストンに引越す。帰国後はフリーランスのWebディレクターとして働きながら「かわきばな®」を学び、お花のワークショップや作品販売を実施。現在はオーストラリアのメルボルンから、オージーライフのエッセイを綴っています。

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