ムンバイから初めまして。

国内外で暮らす女性たちが、「しなやかに、じぶんらしく生きる」日常をお届けするエッセイ。
コロナ禍で先行きが見えない生活の中で、バタバタ忙しい日常の中で、少し狭くなりかけた視野を広げ、自分らしく生きるヒントをお届けします。

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初めまして。インドのムンバイ在住のAkiyoです。
夫の仕事に帯同してインドに越してきてただいま4年目。日常目線でのインドをお届けしたいと思います。

インドは、地理的・歴史的に日本とのつながりも強い国ですので色々とイメージしていただけるかなと思いますが、今日は手始めに、私の思うインド人の魅力をご紹介します。

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ガンジス川のほとり

彼らを一言で言い表すならとにかく人好きです。

街中のふとした瞬間、会話の途中、彼らはにこりとするでもなく、大きな丸い目で無遠慮にジーーーーーッと見てくることがよくあります。それで誤解が生まれるのか時に無愛想と言われたりもするようですが、実はとにかく人懐こくて色々なことに興味津々で無邪気なんです。

彼らとの距離を詰めるには頭を横に大きく傾げながらにっこり!これが効きます♪ インドでは首を大きく傾げるのは肯定の意味。会話の途中や挨拶の過程でこれを挟むと、破顔一笑!とても可愛いです。

彼らはご想像通り時間にルーズですし、二つのことを一度にお願いすると、どちらかどころか下手したら両方吹っ飛びますし、おしゃべり好きゆえ、勤務中であってもずっと誰かと話していて仕事がお留守になったりするし、叱ると言い訳止まらないし!!
なんてところも大いにあるのですが、そこを補ってあまりある人間くささがあり、そこが魅力でもあるのよねと年々強く思うようになっています。

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彼らにとっては親族も近所の人も皆家族。そんな人のつながりも微笑ましいです。
私のドライバーは親や姉妹と離れて暮らす私をとてもかわいそうと思ってくれているようで、マダムのご家族はみんな元気か? 前に会ったのはいつか? 次はいつ会えるのか? と超頻繁に聞いてくれます。「日本では私みたいな環境は当たり前なのよ」と言ってもあまりピンときていないみたい笑

そういった彼らの屈託ない生き方と笑顔に接するたびに、「これって人として一番大事なことなのかも」と、ふと我が身を省みてしまうほどです。

今のご時世では「この魅力的なインドの人たちに、ぜひ会いにいらしてくださいね!」と軽々しくは言えませんが......。少しでも早く、普通に人と人との行き来ができる日々が戻りますようにと願ってやみません。
ナマステ!

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Akiyo

Writer Akiyo

料理家・調理師・沖釣り師

料理と釣りと食べることが大好きなアラフィフ。転勤族の主人と一緒に世界のあちこちでちっちゃな幸せのタネを拾いながら生きてます。
大して泳げはしないのに海好きで、シュノーケリング、カヤック、沖釣りには目がありません。
ムンバイの自宅からは海は至近ですが、、、綺麗な海に行きたいなあと日々渇望しています。
日本の海は素晴らしい♪

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