国内外で暮らす女性たちが、「しなやかに、じぶんらしく生きる」日常をお届けするエッセイ。
コロナ禍で先行きが見えない生活の中で、バタバタ忙しい日常の中で、少し狭くなりかけた視野を広げ、自分らしく生きるヒントをお届けします。

ピーナッツバターが好きで、よくオーガニックの瓶詰めペースト売り場に行きます。
先日、スーパーでいつものピーナッツバターがないなと探していたところ、「すみません、マダム。」と言われて振り返ると、上品なマダムが横に立っていました。
誰だっけ?と考える隙も与えず、「あのね、こういうペースト、Biocoop(オーガニックのチェーン店)の方が安いのよ。スーパーの方が色々と安いと思いがちだけど、意外とBiocoopが安いものもあるから要注意ね!」「この街にあるBioのお店じゃなくて、〇〇のBiocoopよ。」など細かい情報まで教えてくれました。
いつも、「教えてくれてありがとうございます。今度行ってみますね。」なんて答えて終わりなのですが、自分がこうやって話しかけられたり、同じようにおしゃべりしている人たちを見ると、人と人との垣根が低いってすごくいいな〜といつもほっこりします。
基本的にフランス人は知らない人にも気軽に話しかける人懐っこさがあり、おしゃべりが大好きです。多少押し付けがましくても、自分がいいと思ったことを迷わず誰かに教えます。たまに誤った情報を自信満々に教えてくれる場合もあるのですが......笑
こういう立ち話に限らず、誰か困ってそうな人がいたら自然に声をかけたり、手助けしてあげたり、良いことは相手にどう思われるかなんて躊躇せずに問答無用でやっちゃう。そんな勢い、見習いたいところの一つです。
こういうシチュエーションで、このおばさん世話好きだなーと思っても、嫌な思いをする人はそうそういないですよね。
■おまけ■
なぜかピーナッツバターを買いに行くときは「これ美味しいわよ。私好きなのよ、これ。」とおすすめされたり、商品棚の上の方にあるものを取ってくれとおばあさんに頼まれたり...と、話しかけられる確率が上がるので、こっそりこれを「ピーナッツバター現象」と呼んでいます。
次回のピーナッツバター現象は何だろうと楽しみです。
24rhythmスタッフ マサコ