読書の秋に読みたい。大人におすすめの絵本3冊

こんにちは、ライターの南條祐弥です。
私にとっての秋は、「読書の秋」です。ライターという仕事をしていることに加えて、絵本が好きで、読み聞かせイベント等にも参加しているからだと思います。絵本といえば、子どもの本というイメージが強いかもしれませんが、そんなことはありません。私が絵本に夢中になったのも大人になってからです。
今回は、この秋に読んでほしい絵本をご紹介いたします!

秋の夜長を『星の王子さま』と過ごしませんか?

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語り継がれる名作星の王子さまは、小さな星からやって来た王子さまと、砂漠に不時着した飛行機の操縦士が出会い、物語が進んでいきます。

王子さまは、操縦士が答えにくいような不思議な質問を繰り返します。中には哲学的な質問もあり、操縦士を困らせます。最初は意図を理解できず困惑する操縦士でしたが、少しずつ真意を見出していきます。読み手である私も、いつしか王子さまの言動から目が離せなくなっていました。

そして、私は考えを巡らせました。子どもの頃は、もっと純粋な目で物事を見つめることができたのに、大人になると損得勘定で判断したり、目に見える確かなものばかりを当てにしたりするようになったなと......。

星の王子さまは「大切なことは、目には見えない」と教えてくれます。この本を読んで、私は身の周りにある、「目には見えないけど大切なもの」を探したくなりました。来月には映画化を控えている『星の王子さま』。大人でいることに慣れてしまった大人たちに、ぜひこの機会に読んでいただきたいです。

短時間で読める、心に優しい絵本たち

長編の物語をじっくりと読む時間がないという方でも、この絵本なら大丈夫! 5分前後で読めて、読後にはきちんと心に何かが残る絵本はこちらの二冊。
20151009_nanjo_2.jpg左の絵本はぼく おかあさんのこと...です。「おかあさんのこと、キライ」と言う男の子と母親のエピソードが描かれています。なぜ母親がキライなのか? その言葉に隠された本当のメッセージとは? 子ども目線で描かれる日常にハッとするかもしれません。「表面的な部分を見ただけでは、本当の気持ちはわからない」と考えさせられると同時に、心が温かくなる絵本でした。

右の絵本はぼちぼちいこかという関西弁の絵本。失敗続きのカバくんが、持前のポジティブで乗り切っていくお話です。仕事や家事に追われている人や、頑張りすぎて息が詰まりそうな人にぜひ読んでほしいです。「ぼちぼちいこか」のゆるーい言葉で、きっと肩の力が抜けますよ。
20151009_nanjo_3.jpg文章量が少ない絵本だからこそ、読み手は想像力を膨らませることができます。そして、子どもには子どもの感じ方、大人には大人の感じ方があり、捉え方は自由です。多くの経験を積んだ大人の視点で読む絵本は、子どもの頃とは一味違うと思います。この秋、自分ならではの視点で絵本を楽しむのはいかがでしょうか?

<紹介した絵本たち>

星の王子さま―オリジナル版
サン=テグジュペリ
岩波書店
売り上げランキング: 2,939
ぼく おかあさんのこと...
酒井 駒子
文溪堂
売り上げランキング: 63,748
ぼちぼちいこか
ぼちぼちいこか
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マイク・セイラー
偕成社
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南條祐弥

Writer 南條祐弥

ライター・Rhythmoon編集部メンバー
児童文化や女性のライフスタイルの分野を得意とする、大阪在住のフリーランスライター。コラムやシナリオを執筆するほか、書籍の編集協力、取材レポートの提供なども行なっている。リズムーンでは、地方で働く女性フリーランサーの多様なライフスタイルを発信中。趣味は絵本を読んだり、映画を観たり。ハイキングに出かけるのも好き。
http://ameblo.jp/original-ehon/

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