『ぐりとぐら』作者が子育て中の女性へエール。『ママ、もっと自信をもって』

リズムーン編集長のオノリナです。

「子育ての不安を少しでも解消したい」
「自分なりの子育てでいいのだと背中を押してもらいたい」

そんなときにおすすめの一冊をご紹介します。

世代を超えて愛され続けているロングセラー絵本『ぐりとぐら』の生みの親、児童文学作家・中川李枝子さんの著書『ママ、もっと自信をもって 』。日経DUALでの人気連載に加筆、編集を加えて出版されたものです。

ママ、もっと自信をもって

「小さいころから本は大好きでしたが、作家になりたいと思ったことはありませんでした。なりたかったのは『日本一の保育士』です」

という衝撃的な一文から始まり、第一部では、中川さんがなぜ保育士を目指そうと思ったのかという幼少時代のエピソードから、「みどり保育園」の保育士としての奮闘する日々、そこで生まれた名作『いやいやえん』『ぐりとぐら』の誕生秘話などが読みやすい文章で綴られています。

「子育てには、こうすべきという回答はない、私が話せるのは、自分が体験したこと、そして子どもたちから教えてもらったことだけ」という中川さんですが、発する言葉一つひとつに、保育士として母として子どもたちと長年接してきたからこそ生まれる「重み」があります。

また、「みんな、本が教えてくれた」と話す中川さんと本のつながりの強さも印象的でした。今のようにテレビもインターネットもゲームもなく、本を読むことが娯楽だった時代。本には、その子の想像力を豊かに育て、個性を開花させる力があることを改めて思い知らされました。

第二部は、母親たちから寄せられた子育てに関する悩みに中川さんが答えるQ&Aコーナー。子育てでちょっと疲れたときに、さーっと見出しを眺めて、その時気になった項目を読んでみるだけで、「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」と心がラクになりそうです。

最後に、いつも頭の隅においておきたい、私の心に響いた中川さんの言葉をいくつかご紹介します。

「子どもはお母さんのすべてが自慢。お母さんたちにはぜひそのことを知ってほしい。自分のいないところで、子どもたちがどれだけお母さんの自慢をしているか知ったら、きっとビックリすると思いますよ。」

「お母さんは自分の正直な気持ちのまま自然に、素直に育てればいい。教科書通りかどうかなんて悩まずに、そのお母さんなりのやり方で育てる楽しみを味わってほしい。」

未来の担い手を育てる母親は、時代の最先端にいるということを自覚してほしい。子育て中のお母さんたちは、みんなきらきらして、とてもきれいです。遠慮しないで、堂々としていればいい。

読み終わったあと、思わず子どもをぎゅーっと抱き締めたくなるような心温まる一冊。いつか母になるかもしれない方、妊娠、出産祝いのプレゼントにもおすすめです。

※本書は、レビュープラスより献本いただきました。

オノリナ

Writer オノリナ

合同会社カレイドスタイル代表・リズムーン主宰
女性向けWebメディア編集、フリーランスを経て設立。国内外のネットワークを活かして最適なチームを組みながら、研究機関のサイエンスアウトリーチ支援や、企業オウンドメディアのコンテンツ企画・制作を数多く手がけている。「しなやかに、自分らしく」働き、生きる女性のためのコミュニティ「リズムーン」でイベントやセミナーを不定期に開催しているほか、働く女性のためのコンセプトショップ(2019年春オープン)事業を展開。プライベートでは、3人の子を持つワーキングマザー。趣味は卓球。

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