Vol.05 カラーセラピスト 山本アキコさん

Profile

商社のOLからコピーライターに転身し、2005年に独立。同時に、趣味で学び続けていたカラーの知識を活かしてカラーセラピースクール・サロン「ミリオンカラー」をオープン。ライターとして活躍する傍ら、2008年には、サロンの拠点を千葉県我孫子市に移し、センセーション・カラーセラピーの個人セッションや養成講座での指導を行っている。

山本さんのブログ
ミリオンカラー@我孫子 代表山本アキコ

自分のペースで働き続けるためにフリーランスを選んだ

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山本さんのブログ「おうちサロンで起業!我孫子で働くサロネーゼ★アキコの日記」。「仕事も家庭も、欲しいものは全部手に入れる」を自ら実践している山本さんの日常の様子や、独立に関する役立つ情報やノウハウが紹介されている。

 「会社に合わせるのではなく、自分のペースで一生働き続けるためのスキルを身につけたい」とOLからライターへキャリアチェンジ。さらに、「30歳までに独立する」という目標を見事達成し、現在は、コピーライター、カラーセラピストという2つの分野で活躍している山本アキコさん。「仕事も家庭も、欲しいものは全部手に入れる!」をモットーに、理想のワークスタイルを手に入れるまでの行動術を探ってみた。

 大学卒業後、アパレルメーカーを経て、商社で貿易事務の仕事をしていた山本さんは、9時〜5時のOL生活を満喫していた。しかし、3年ほどたったときに、「今のままではいけない」と将来に不安を抱くようになったのだそう。

「働くこと自体とても楽しかったのでずっと続けたいと思ったのですが、毎日がルーティンワークのように過ぎていく会社勤めは一生続けられないと思いました。同時に、ここを辞めたら私に何が残るんだろうという不安もありましたね。一人で貿易事務ができてもしょうがないなって(笑)。一生働き続けるためのスキルを身につければ、将来、結婚して子育てをしながら仕事を続けやすいのではないかと思い、フリーランスという働き方を目指すことにしたんです」

 「フリーランスになりやすい職業はなんだろう?」と考えた山本さんは、もともと書くことが好きだったこともありライターへの転身を決意。会社勤めの傍ら、約1年間、ライター養成講座へ通ってスキルを磨いた。講座修了後、「すぐにフリーになるのではなく、会社員として勉強しながら経験を積みたい」と思っていた矢先、知人から正社員でライターを募集している会社を紹介され、運良く入社することに。山本さんのライターとしてのキャリアがスタートした。

「習いごと」を「仕事」にレベルアップするために"100人斬り"を決行!?

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「カラーセラピーを本格的に学ぼうと思ったきっかけは、練習で行う実習のときに感動して涙してくださったお客様がいたときのこと。ただの習い事として終わらせるのではなく、もっと生活の中に活かして自分自身、そしてまわりの人のために役立てたいと思いました。セッションを通して、お客様ご自身が悩みを解決したり、新しいことに挑戦するためのきっかけづくりのお手伝いができればと思っています」

 華のOL生活とは一変し、連日終電帰りの忙しい日々が始まった。でも、なりたい仕事に就けたという想いと、「ここはフリーになるための通過点なんだ」ということをつねに意識しながら働いていたのでつらくはなかったのだそう。

 「入社したときに、『3年後の30歳までに独立しよう』と目標を設定しました。自分の中で区切りを決めておかないとズルズルしてしまうような気がして。つらくてくじけそうになったときも、この目標に立ち返って先を見通すことができたので、スムーズに乗り越えることができたんだと思います。仕事以外でも、ブログで独立日記を書いたり、興味のある勉強会に積極的に参加して、すでに独立されている一歩先行く先輩の話を聞いたり......。つねに独立後のことを考えて行動していました」

 ライターとしての実績を積み、そろそろ独立の準備をしていこうと思い始めた2005年はじめ、取材で出合ったオーラソーマなどのカラーセラピーを趣味で学びはじめた。ボトルと色彩が人の心を映し出すことに惹かれ、「もっと深く学んで、自分のものにしたい」と思った山本さんが企画したのは、「カラーセラピー100人斬り」だった。「ブログや参加していたSNSを使って"先着100名の方に無料でセッションを行います"と告知したんです。するとすぐに申込が殺到して! 公共の会議室を借りて仕事のない週末を使ってセッションを行い、セラピストとしての自信をつけていきました」

 セッションを通して人の役に立てることの喜びを知った山本さんは、ライター業だけでなくカラーセラピストとして活動していくことも視野に入れ、独立の準備を進めていった。

アイデンティティとして気軽にスキルを身につけられるように...

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センセーション・カラーセラピスト養成講座の様子。「卒業したある女性が『母でもなく、妻でもなく、嫁でもなく、自分の世界を持ててとてもうれしい』とおっしゃっていたのがとても印象的でした。収入の多寡ではなく、自分のスキルを活かして人の役に立てた、ということに大きな意味があるのだと思います」

 そして2005年末、念願だったフリーランスとしての活動を開始するのと同時期に結婚し、公私ともに新しい生活が始まった。さらに2006年には、東京・水道橋でカラーセラピーのサロンを開き、ライターとカラーセラピストの二足わらじの活動をスタート。2008年からは、サロンの拠点を千葉県我孫子にある自宅に移して、センセーション・カラーセラピーをメインにした個人セッションや、たった2日間で資格が取得できる養成講座を開講している。

「センセーション・カラーセラピーは、1995年にカナダで生まれた10色のアロマオイルのボトルを使ったヒーリングシステム。色彩心理学に基づいたロジカルなカウンセリングで、初期費用が少なく、誰でも気軽に学んで習得できるのが特徴です。より多くの方が自分のアイデンティティとなるスキルを身につけて、人の役に立てる喜びを知ってほしいと思い、センセーション・カラーセラピーを広めていくことにしました」

 山本さんの講座では、ただの習い事で終わらせないために、卒業生のみが参加できるメーリングリストが用意されている。そこでは、自宅サロン開業のために必要なマインドや勉強法、情報交換などが活発に行われているのだそう。「平日に開講しているため専業主婦の参加者が多いのですが、それまで家庭の中に閉じこもっていた女性が自信を得て、自宅でサロンを開くなどしてキラキラと輝いている様子を見るととてもうれしく思いますね」

 一歩一歩着実に前進しながら、OL時代に思い描いていた"家庭と仕事の両立"という理想のワークスタイルを手に入れた山本さんは笑顔で語る。「今は、ライター業、サロン業どちらかに絞るということはあまり考えていません。ライフスタイルもワークスタイルも、自分がそのときに心地よいと感じることにこだわりながら模索していきたいですね。最近は、ライターとして色に関するコンテンツを監修する機会も増えてきたので、色をひとつのツールとして、より多くの人がハッピーになれるきっかけ作りができたらと思います」

ある一日のスケジュール

07:00 起床。テレビでニュースをチェック
08:00 朝食後、掃除や洗濯などの家事をしながらブログ更新
10:00 個人セッションスタート
11:30 セッション終了
12:00 昼食後、身支度を整える
13:00 取材のため外出。移動時間中は読書タイム
14:00 取材スタート
16:00 取材終了後、帰路へ。電車内で取材の原稿を書くことも
17:30 帰宅後、仕事を再開
21:00 夕食の準備
23:00 帰宅した夫とジョギングへ
23:30 入浴、夕食など
24:30 就寝

Q&A - 自分スタイルの働き方を実現するための5つの質問

今のワーキングスタイルのメリット、デメリットは?
メリットは、通勤がなくなったことが大きいですね。ただ、都内への移動時間が長いので、アポはなるべくまとめていれるようにスケジュールの立て方を工夫ししたり、移動中は読書や仕事をするなどしてフル活用しています。デメリットは、やはり収入が安定しないことでしょうか。
収入の安定や営業のために行っていること、心がけていることは?
ライター業とサロン業で2つの収入源を確保していること。ブログを使った集客方法としては、どのようにしたらアクセスが増えるのかというのを分析し、使っているサービスの特徴とそこに集まっている読者のニーズに合わせた記事を書いて更新するようにしています。
仕事のボリュームコントロールはどのようにしていますか?
仕事でストレスを感じないように、心にゆとりを持ってこなせるボリュームの範囲で仕事を請けるようにしています。新しい仕事のお話があったときも、自分のキャパシティを超えてしまうときには、無理に請けずに断る勇気を持つことが、相手に誠意を見せることにもつながると思います。
自身のスキルアップのために続けていることはありますか?
1ヶ月に20冊くらいは本を読みます。いつも2〜3冊は持ち歩いていますね。ジャンルはビジネスに関するものから、セッションで役立ちそうな心理学、コーチングまで幅広く読むようにしています。
会社員から独立を考えている人、山本さんのような働き方をしたい人へのメッセージ
本当にやりたいことだったら、何でもできるはず。迷ってなかなか一歩が踏み出せなかったり、自信がないときは、行動を妨げる原因が必ずあるはずなので、それを突き詰めていくことが大事だと思います。「何がやりたくないのか」をはっきりさせることで「やりたいこと」が見えてくることもありますよ

「30歳までに独立」の夢を実現!
理想の働き方を手に入れるための行動術とは?

オノリナ

Writer オノリナ

合同会社カレイドスタイル代表・リズムーン主宰
女性向けWebメディア編集、フリーランスを経て設立。国内外のネットワークを活かして最適なチームを組みながら、研究機関のサイエンスアウトリーチ支援や、企業オウンドメディアのコンテンツ企画・制作を数多く手がけている。「しなやかに、自分らしく」働き、生きる女性のためのコミュニティ「リズムーン」でイベントやセミナーを不定期に開催しているほか、働く女性のためのコンセプトショップ(2019年春オープン)事業を展開。プライベートでは、3人の子を持つワーキングマザー。趣味は卓球。

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